こんにちは。シュンです。
英語を話しているとき、「もしかして私の発音、相手に通じていないかも…」と不安になったことはありませんか?
実は、多くの日本人が発音に対して同じような悩みを抱えています。私もその一人でした。大学受験では英語の成績が良かったにも関わらず、実際に外国人と話してみると、何度も「Pardon?」と聞き返されて、恥ずかしい思いをしたことがあります。
でも、安心してください。日本人が英語発音を苦手とするのには明確な理由があり、それを理解すれば効果的な練習法も見えてきます。
今日は、英語発音が苦手な理由から、実際に私が試して効果があった練習方法まで、詳しくお話しします。発音に自信がない方でも、きっと「これなら私にもできそう」と思っていただけるはずです。
なぜ日本人は英語発音が苦手なのか?
1. 音の数が圧倒的に違う
日本語には「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」という5つの区分しかないのに対し、英語は14個以上もの区分が存在します。
想像してみてください。今まで5色のクレヨンで絵を描いていた人が、いきなり20色のクレヨンを使って同じ絵を描こうとしたら…きっと戸惑いますよね。
たとえば、『pencil』という音が入ってくると、日本人は自動的に『ぺ・ん・し・る』と4つに音を分解して聴きます。日本語は基本的に子音と母音がセットになっているので、『ペンシル』と最後に母音を無意識につけてしまうんですね。
これは、私たちが生まれてから何十年も慣れ親しんだ日本語の音の体系が、無意識のうちに英語の音を「聞き取りやすい形」に変換してしまっているからです。
2. 音域の違いが大きな壁
日本語の音域は、周波数125ヘルツから1,500ヘルツであるのに対し、アメリカ英語の音域は、周波数は750ヘルツから5,000ヘルツといわれています。
つまり、日本語と英語では使う音域が大きく異なるのです。これは楽器に例えると、ピアノで低音部ばかり弾いていた人が、いきなり高音部を弾くような感覚かもしれません。
3. 発音よりも「読み書き」重視の教育
日本人が英語を学習する際は、まずきれいにアルファベットを書けるようになる、単語数を増やす、文法を理解するなどにフォーカスが置かれ、大切な英語の発音にあまり時間を取らないため、実際に英語のネイティブスピーカーと会話をすると伝わらない、という状況が発生してしまうのです。
私たちの多くが学校で学んだ英語は、テストで良い点を取るためのものであり、「通じる発音」を身につけるためのものではありませんでした。これは私たちの責任ではありません。
日本人が特に苦手な発音トップ5
発音矯正の専門家によると、日本人が最も苦手とする発音にはパターンがあります。
1位:LとRの区別
多くの学習者が/θ/を/s/、/ð/を/z/で発音してしまうといいます。
– Light(ライト)vs Right(ライト)
– Play(プレイ)vs Pray(プレイ)
2位:THの音(θ/ð)
舌を軽く歯の間に出す音です。
– Think(シンク)→「スィンク」ではない
– This(ディス)→「ゼィス」ではない
3位:短い「ア」の音(ʌ)
「なんとなく発音できているつもりの単語でも、実は正しく言えていない」可能性があることが見てとれます。
– Cut(カット)→「コット」ではない
– But(バット)→「ボット」ではない
4位:VとBの区別
– Vote(ヴォート)vs Boat(ボート)
– Very(ヴェリー)vs Berry(ベリー)
5位:SとSHの区別
– Sea(シー)vs She(シー)
– Sink(シンク)vs Sheep(シープ)
効果的な英語発音練習法5選
1. 発音記号を味方につける
発音記号は「英語の音の設計図」のようなものです。最初は難しく感じるかもしれませんが、覚えてしまえば知らない単語でも正しく発音できるようになります。
練習方法:
1. まずは母音14個から始める
2. 毎日5分、鏡の前で口の形を確認
3. 辞書の発音記号を見ながら単語を読む
私の経験談ですが、発音記号を覚えてから、英語のリスニング能力も格段に向上しました。正しい音を知ることで、聞き取れる音も増えるんです。
2. シャドーイング練習
発音練習は、リスニング力やスピーキング力を鍛えるためのベースに該当する重要なトレーニングです。
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて同じように発音する練習法です。
効果的なシャドーイング手順:
1. 第1段階:音声を聞くだけ(内容理解)
2. 第2段階:スクリプトを見ながら音読
3. 第3段階:音声に合わせて音読
4. 第4段階:スクリプトなしでシャドーイング
最初は1分程度の短い音声から始めて、徐々に長くしていきましょう。
3. 発音アプリを活用する
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最近の発音アプリは本当に優秀で、あなたの発音を客観的に評価してくれます。
おすすめの使い方:
– 毎朝5分間の発音チェック
– 苦手な音を集中的に練習
– 録音機能で自分の成長を確認
私も最初は恥ずかしがって小さな声で練習していましたが、しっかりと声に出さないと効果が半減します。家族に説明して、「英語の練習をしているから」と理解してもらうのも大切です。
4. 口の筋トレ(調音器官トレーニング)
発音は筋トレです。基礎である発音記号を参考にして、発音の練習をしましょう。
英語の発音は、日本語では使わない口の筋肉を使います。
基本の口の筋トレ:
1. 舌の筋トレ:舌先を口の中でぐるぐる回す
2. 唇の筋トレ:「ウ」の形を3秒キープ
3. 頬の筋トレ:頬を膨らませて3秒キープ
これらの筋トレを1日3分続けるだけで、1ヶ月後には明らかに発音しやすくなります。
5. リエゾン(音の連結)を覚える
リエゾンとは、単語と単語の音を滑らかにつなぐことです。
ネイティブスピーカーは、単語を一つずつ区切って発音するのではなく、流れるように音をつなげます。
よく使われるリエゾンの例:
– want to → wanna (ワナ)
– going to → gonna (ゴナ)
– get up → getup (ゲラップ)
– check it out → checkitout (チェケラ)
最初は「こんなに音が変わるの?」と驚くかもしれませんが、これこそが「自然な英語」の秘密です。
実際の発音練習プラン
初心者向け1週間プラン
月曜日: 母音の基礎練習(5分)
– ア、イ、ウ、エ、オに対応する英語の音を練習
火曜日: LとRの区別練習(5分)
– Light/Right、Play/Prayを繰り返し練習
水曜日: THの音練習(5分)
– Think、This、Thanksを集中練習
木曜日: 短い「ア」音練習(5分)
– Cut、But、Sunの音を意識して練習
金曜日: VとBの区別練習(5分)
– Vote/Boat、Very/Berryを練習
土曜日: 総復習(10分)
– 週間で学んだ音をまとめて練習
日曜日: 好きな英語の歌でシャドーイング(10分)
– 楽しみながら発音を定着させる
中級者向け発音強化プラン
毎日の基本メニュー(15分)
1. 口の筋トレ(3分)
2. 発音記号練習(5分)
3. シャドーイング(7分)
週1回の特別メニュー(30分)
– 発音アプリで総合チェック
– 録音して自分の発音を客観的に分析
発音練習を続けるコツ
1. 完璧を目指さない
ネイティブスピーカーだって完璧に話す人はいません。間違って構わないのです。
最初から完璧な発音を目指す必要はありません。「今日は昨日より少し良くなった」そんな小さな成長を喜んでください。
2. 日常に組み込む
発音練習を「特別な時間」にするのではなく、日常の一部にしてしまいましょう。
– 通勤時間にシャドーイング
– お風呂で発音練習
– 料理をしながら英語の歌を歌う
3. 楽しみを見つける
私は好きな映画のセリフを真似して発音練習をしていました。好きなものを題材にすると、練習が楽しくなります。
発音が上達すると得られるもの
1. 自信の向上
正しい発音で話せるようになると、英語を話すことへの恐怖心が大幅に減ります。「通じるかな…」という不安から解放されるんです。
2. リスニング力の向上
音を正確に聞き取ることができないということは、何を言っているかわからないうえに、自らもその単語を発することができていないということです。
発音が良くなると、同時にリスニング能力も向上します。これは、正しい音を知ることで、その音を聞き取れるようになるからです。
3. コミュニケーションの質向上
レッスンで学んだ発音を会話でも使えるようになった受講生の方々は、ネイティブからの反応に明らかな違いを感じるといいます。
発音が改善されると、相手との会話がスムーズになり、より深いコミュニケーションが取れるようになります。
よくある質問と回答
Q: 大人になってからでも発音は上達しますか?
A: はい、確実に上達します。子どもは発音できる音が多いのに、なぜ大人はできないのかという疑問は研究テーマにもなっていますが、大人でも正しい練習をすれば発音は改善されます。
Q: どのくらいの期間で効果を感じられますか?
A: 個人差がありますが、毎日5分の練習を続けると、1ヶ月程度で自分でも変化を感じられるようになります。3ヶ月続けると、周りの人からも「発音が良くなった」と言われるようになるでしょう。
Q: 発音記号を覚えるのが難しいのですが…
A: 最初は大変ですが、まずは頻出する10個程度から始めてください。一度覚えてしまえば、一生使える「発音の辞書」になります。
まとめ:今日から始める発音改善の第一歩
英語の発音が苦手なのは、私たち日本人にとって自然なことです。言語の違い、教育システムの違い、様々な要因が重なっているからです。
でも、理由が分かれば対策も立てられます。今日お話しした5つの練習法を、まずは1つでも試してみてください。
今日から始められる3つのアクション:
1. 鏡の前で「L」と「R」の口の形を確認する
2. 発音アプリをダウンロードして5分間練習する
3. 好きな英語の歌を1曲選んで、歌詞を見ながら歌ってみる
発音は、英語学習の基礎中の基礎です。ここを改善すると、リスニング、スピーキング、そして英語学習全体のモチベーションが大きく向上します。
「完璧な発音」を目指すのではなく、「相手に通じる発音」を目指してみてください。そして、小さな成長を大切にしながら、楽しく続けていきましょう。
あなたの発音が改善されて、自信を持って英語を話せるようになることを心から応援しています。まずは今日から、できることから始めてみませんか?
次にすべきこと:
この記事で紹介した練習法の中から、一番試しやすいものを選んで、今日から5分間だけでも実践してみてください。継続は力なり、です。あなたの英語発音が必ず改善されることを信じています。
頑張るあなたを、私はいつも応援しています!