こんにちは。シュンです。
「英語の音楽は聞けるのに、会話になると何を言っているかさっぱり分からない…」
「単語は知っているはずなのに、ネイティブが話すと全然聞き取れない…」
このような悩みを抱えている方、本当に多いですよね。私も英語学習を始めた頃は、同じような経験をたくさんしました。
でも、安心してください。英語が聞き取れないのは、あなたの語学センスがないからではありません。実は、正しい方法で練習すれば、初心者の場合、毎日20〜30分のリスニング学習を3ヶ月続けることで、基本的な日常会話の聞き取りに自信が持てるようになることが多いです。
今回は、英語初心者でも確実に「英語耳」を作ることができる方法を、5つのステップに分けて詳しく解説していきます。
英語耳って何?なぜ日本人は英語が聞き取れないの?
まず、「英語耳」とは何かを理解しましょう。英語耳とは、簡単にいうと「英語を正しく聞き取ることができる耳」のことです。すなわち、英語特有の音やリズム、イントネーションを聞いて、英語のまま会話の内容を理解する能力のことを指します。
日本人が英語を聞き取れない3つの理由
実は、日本人が英語を聞き取れないのには、明確な理由があります。
1. 音の数の違い
日本語には108の音があるとされていますが、一方の英語には1808もの音があるといわれています。これは驚くべき違いですよね。つまり、日本語にない音が英語にはたくさん存在するため、私たちの耳がその音を認識できないのです。
2. 周波数の違い
日本語と英語では、使用する周波数帯が異なります。日本語は比較的低い周波数を使用するのに対し、英語はより高い周波数を使用します。この違いも、英語が聞き取りにくい原因の一つです。
3. 英語に触れる機会の少なさ
英語耳は幼児期からたくさんの英語を聞いていると、自然に育ちます。しかし大人になってからは、聞いたことのない英語の音になれるのが難しいのです。
でも、心配しないでください。英語耳は子供の頃から英語の音を聞いて英語学習をしてきた人だけが習得できると思われがちですが、実は正しい勉強法を続けていれば、大人でも習得することができます。
英語耳を作る5つのステップ
それでは、具体的に英語耳を作る方法を5つのステップに分けて説明していきます。
ステップ1:基礎固め(準備期間:1-2週間)
英語耳を作る前に、まずは基礎を固めましょう。全くわからない英単語やフレーズの羅列を何度聞いても、英語を聞き取れるようにはなりません。発音された英語のスクリプト(英文)を見ても何が書いてあるのか分からない場合、まずは最低限の単語や文法の知識を身につける必要があります。
具体的にやること:
– 中学レベルの基本単語(1000語程度)を覚える
– 基本的な文法を復習する
– 発音記号の読み方を学ぶ
特に発音記号の学習は重要です。英語の発音記号は想像よりも少なかった。『 英語耳 』は、発音方法別にカテゴリーわけされており覚えやすい。これからの人生、発音記号を確認するだけで英語の単語を発音できるようになた。という体験談からも分かるように、発音記号を理解することで、英語学習の効率が大幅に向上します。
ステップ2:音と文字を結びつける(1-2週間)
次に、音と文字を結びつける練習をしましょう。リスニング力をアップするためには、その音源が何を言っているのか正しく把握する必要があります。そのため、耳だけに頼ったリスニングの練習は、効果的とは言えません。リスニングの勉強をするなら、耳だけではなく、文字からの情報も取り入れることが大事です。
具体的にやること:
– 音声付きの単語帳を使って、発音を聞きながら単語を覚える
– 音声付きの単語帳・参考書を使い、英単語やフレーズを見ながら、音声を聞く勉強法です。単語帳・参考書を見ながら音声を聞くことで、英単語やフレーズと英語の音を結び付けた学習が可能です。
– 短い英文を読みながら音声を聞く練習をする
ステップ3:ディクテーション(聞き取り練習)(2-3週間)
ディクテーションは、音声の英語を聞き取り一語一句全てを書き取る学習法です。実際の音声を聞いて英語を書いてみると、聞き取れない場所が出てくると思います。次に、聞き取れなかった箇所のスクリプト(英文)を確認しましょう。すると、リエゾン(音を繋げて発音したり音が脱落したりする法則)や、イントネーションを理解できるようになります。
ディクテーションの効果:
– 聞き取れなかった単語とスペルがわからない単語が明白になります。そのため、自分の弱点を抑えながらリスニングとスペリングを同時に鍛えることができます。
– 自分の弱点が明確になる
– 集中力が向上する
やり方:
1. 短い英文(30秒程度)を選ぶ
2. 音声を聞いて、聞き取れた部分を書き取る
3. 分からない部分は空欄にしておく
4. 答えを確認して、聞き取れなかった部分を分析する
5. 再度同じ音声を聞いて、今度は全て聞き取れるか確認する
ステップ4:シャドーイング(追いかけ練習)(3-4週間)
シャドーイングは、文字通り「影」のようにお手本の英語の後をついて発音していくトレーニング法で、英語を「聞く」と「話す」を同時に行う訓練です。
シャドーイングの効果:
シャドーイングには、主に以下の7つの効果があります。効果1.リスニング力がアップする 効果2.発音やイントネーション、リズムが改善する 効果3.スラスラ口が回るようになる 効果4.自然な英語表現が身につく 効果5.英語リスニング時の集中力が上がる 効果6.英文法力や語彙力が鍛えられる 効果7.英文を読むスピードや英文読解力が上がる
正しいシャドーイングのやり方:
1. 最初に音声を集中して聴くことです。自己流の発音やイントネーションで音読を繰り返すのは、シャドーイングではないので注意してください。
2. テキストを目で追いながら音声を聞きましょう。流れてくる音声と、ステップ1で理解した内容とを結びつけることが目的です。
3. 音声に1-2語遅れて発音する
4. 完璧を求めず、とにかく音を真似することに集中する
初心者の注意点:
シャドーイングを行う際は「深く考えなくても理解できる」ような、自分が理解できるレベルの教材を使用するのも選択肢の一つです。無理をせず、易しい教材から始めることが大切です。
ステップ5:実践練習(継続)
最後のステップは、実際の英語に挑戦することです。ただし、洋画や海外ドラマを見てリスニング力を高めようとしている方は多いのではないでしょうか。洋画や海外ドラマでは、自然な英語が使われているため、ネイティブな英語に慣れるのに効果的です。しかし、一定レベル以上の英語力がなければ、映画やドラマのストーリーを理解することは難しく、ストレスになる可能性があります。
段階的な実践方法:
1. 教材用の音声(ゆっくりめ)
2. ニュース番組(クリアな発音)
3. 日常会話(自然なスピード)
4. 映画・ドラマ(上級者向け)
私の実体験:英語が聞き取れなかった日々から抜け出した方法
実は、私も最初は英語が全く聞き取れませんでした。大学受験の時は、リスニング問題になると頭が真っ白になり、「この人たち、本当に英語を話しているの?」と疑問に思うほどでした。
転機が訪れたのは、会社の海外研修に参加することになった時です。「これはマズイ」と思い、本格的にリスニング対策を始めました。
最初は、上で紹介した方法を知らず、とにかく英語を聞き流していました。しかし、多くの英語学習者は、リスニング教材を繰り返し聞くだけで、リスニングスキルが向上すると考えがちです。確かに、繰り返し聞くことで耳が英語の音に慣れはしますが、それだけでは十分な学習効果を期待するのは難しいです。ということを身をもって体験しました。
そこで、ディクテーションとシャドーイングを中心とした学習方法に切り替えました。最初は本当に大変でした。5分間の音声を聞き取るのに1時間以上かかることもありました。
でも、継続していくうちに、段々と変化が現れました。1ヶ月後には、聞き取れる単語が増え、2ヶ月後には短い文章が理解できるようになりました。そして3ヶ月後、海外研修で現地の方と会話をした時、相手の言っていることが理解できたのです。
その時の嬉しさは今でも覚えています。「英語耳」は一日にして成らず、でも正しい方法で継続すれば、必ず身につけることができるのです。
効果的な学習のコツと継続のポイント
習慣化の重要性
英語のリスニング力をアップするのに、非常に重要な要素となるのが、習慣化です。英語の音と日本語の音はかなり違います。そのため、毎日コツコツと続けることが何より大切です。
習慣化のコツ:
– 毎日決まった時間に練習する
– 短時間でも良いので継続する
– 進歩を記録して自分を励ます
適切な教材選び
リスニングの勉強をする際には、聞いていて全く理解できない教材は使うべきではありません。全く理解できないものは、何度聞いても理解することが難しいからです。
教材選びのポイント:
– 7-8割理解できるレベルを選ぶ
– スクリプト(台本)がついているものを選ぶ
– 興味のある内容を選ぶ
モチベーション維持の方法
長期間の学習を継続するためには、モチベーションの維持が重要です。
モチベーション維持のコツ:
– 小さな目標を設定する
– 進歩を可視化する
– 仲間と一緒に学習する
– 自分を褒める習慣をつける
よくある質問と解決策
Q1: 毎日どのくらい練習すればいいですか?
A1: 初心者の場合、毎日20〜30分のリスニング学習を3ヶ月続けることで、基本的な日常会話の聞き取りに自信が持てるようになることが多いです。無理をせず、継続できる時間から始めましょう。
Q2: 全然聞き取れなくて挫折しそうです…
A2: それは自然な反応です。すぐに劇的な変化は見られないかもしれませんが、細く長く継続していくことで、次第に効果を実感できるようになるでしょう。大切なのは、自分のペースで続けることです。
Q3: シャドーイングが難しすぎます
A3: シャドーイングは、英語学習レベルが中級以上の学習者に向いている学習法になります。まずはディクテーションから始めて、基礎が固まってからシャドーイングに挑戦しましょう。
Q4: 発音が悪くても大丈夫ですか?
A4: はい、大丈夫です。聞き取りに加えて、実際に英語を声に出して発音することで、音のニュアンスやリズム、イントネーションに対する理解が深まります。完璧な発音を目指すより、まずは音を真似することから始めましょう。
学習効果を最大化する追加のヒント
科学的根拠に基づく学習法
リスニングのプロセスは2つあります。第1段階:耳から入った音声を単語として認識【音声知覚】 第2段階:語彙や文法知識、背景知識などをもとに意味内容を理解【理解】 シャドーイングでは、すべての単語とその発音を正確にとらえる必要がありますから、音声知覚のプロセスを集中的に鍛えることができます。
このように、英語を聞く過程を理解することで、より効果的な学習が可能になります。
環境整備の重要性
学習環境を整えることも、継続の秘訣です。
環境整備のポイント:
– 静かな場所で集中できる環境を作る
– 必要な教材を手の届く場所に置く
– スマートフォンのリスニングアプリを活用する
– 通勤時間などの隙間時間を有効活用する
進歩の測定方法
自分の進歩を測定することで、モチベーションを維持できます。
進歩測定の方法:
– 週1回、同じ音声を聞いて理解度をチェック
– 聞き取れる単語数を記録する
– 英語のニュースやポッドキャストで理解度を確認する
まとめ:あなたも必ず英語耳を身につけられる
英語耳を身につけるのは、決して不可能なことではありません。自分のリスニングにおける課題がどこなのかを正確に特定することが、効果的な学習の第一歩です。
今回ご紹介した5つのステップを実践すれば、あなたも必ず英語が聞き取れるようになります。
重要なポイントをもう一度:
1. 基礎固めを怠らない
2. 音と文字を結びつける
3. ディクテーションで弱点を見つける
4. シャドーイングで実践力を身につける
5. 継続的な実践練習
英語のリスニング力を向上させることは簡単ではありませんが、正しい方法と継続的な努力で、必ず成果を出ことができます。
始めは大変かもしれませんが、毎日少しずつでも続けていれば、必ず変化を実感できる日が来ます。3ヶ月後の自分が、今日より確実に英語を聞き取れるようになっていることを信じて、今日から一歩ずつ始めてみませんか?
次にすべきこと:
1. 今日から毎日20分の英語学習時間を確保する
2. 自分のレベルに合った教材を1つ選ぶ
3. 基礎固めから始める
4. 1週間続けた自分を褒める
あなたの英語学習の成功を心から応援しています。一緒に頑張りましょう!