こんにちは。シュンです。
最近、転職活動をしている友人から「英語ができればもっと良い会社に入れるのに…」という相談を受けることが多くなりました。そんな時、私はいつも思うのです。「なぜ皆、英語を難しく考えてしまうのだろう?」と。
もしかして、あなたも「英語なんて私には無理」「転職に英語が必要って言われても、どこから始めればいいか分からない」と思っていませんか?
実は、転職市場において英語力は想像以上に重要なスキルになっています。そして、その英語力を身につけることで、あなたの転職成功率が格段にアップするのです。
今回は、そんな転職に必要なビジネス英語について、初心者の方でも無理なく取り組める方法をお話しします。難しい専門用語は使いません。一緒に、あなたの転職を成功に導く「ビジネス英語」の世界を探検してみましょう。
転職市場で英語力が求められる理由
転職市場の現状
2024年の正社員転職率は7.2%で高水準を維持。年代別では20-30代が減少し、40-50代が増加しており、転職市場は活発な状況が続いています。
この数字を見ると、多くの方が転職を考えていることが分かります。そんな中で、他の候補者と差をつけるために必要なのが「英語力」なのです。
英語力と年収の関係
英語力は、転職市場において高い評価を受けることもありますが、年収が大幅に上がる要因になるわけではありません。しかし、高度な英語力を有していると、年収の高い外資系企業やグローバル企業に転職する選択肢も得られるため、結果的に年収アップにつながる可能性が期待できます。
つまり、英語力そのものが直接的に年収を上げるわけではありませんが、より良い条件の企業への転職の扉を開く「鍵」となるのです。
英語力が必要とされる業界・職種
商社・メーカー・インフラ・マスコミ・IT・外資系企業・海外支社がある企業・海外取引がある企業など、幅広い分野で英語力が求められています。
「私の業界では英語なんて必要ない」と思っている方も多いかもしれませんが、実際はほとんどの業界で英語を使う機会が増えているのが現実です。
ビジネス英語が転職に有利な3つの理由
理由1:競合他社との差別化
転職活動において、英語力は他の候補者との差別化を図る大きな武器となります。世界的に見て日本人の英語力が低いことが挙げられます。EF Education Firstが毎年公表している世界英語力ランキング「EF English Proficiency Index」によると、2023年の調査で日本は113か国中87位と、英語力が「低い」レベルに分類されました。
この統計を見ると、日本人の英語力は世界的にまだまだ低いレベルにあることが分かります。だからこそ、少しでも英語力を身につけることで、他の候補者に大きな差をつけることができるのです。
理由2:キャリアの選択肢が広がる
ビジネス英語が身に付いていれば、国際的なプロジェクトやチームへの参加機会も増える可能性があります。その経験を足がかりに、国際プロジェクトのリーダーや海外拠点との連携業務、社内語学研修の講師など、英語力を活かした多様な仕事への展開が期待できます。
英語力があることで、単純に「英語を使う仕事」に就けるだけでなく、様々な職種で新しい役割を担うチャンスが生まれます。
理由3:長期的なキャリア形成に有利
現在の転職市場では、特に40-50代の転職活動が活発化していることがわかりました。40代男性では、転職による平均年収の増加額が最も高く、従来の「35歳転職限界説」が解消されつつあると考えられます。
このように、年齢を重ねてからの転職も一般的になってきている今、英語力は長期的なキャリア形成において大きなアドバンテージとなります。
初心者でも身につけられる実践的なビジネス英語フレーズ
なぜビジネス英語は日常英会話より学びやすいのか
多くの方が「ビジネス英語は難しい」と思い込んでいますが、実はその逆です。ビジネス英語は、文字どおりビジネスで使われる英語なので、誤解が生じないようシンプルで、無駄がなく、かつ丁寧、というのが特徴としてあげられます。一方、日常英会話は、家族や友人などと普段の生活で話す英語のことです。家のこと、食べ物のこと、健康、趣味、政治、ニュースなど、トピックスは無限です。
つまり、ビジネス英語は使われる場面が限定されているため、覚えるべきフレーズの範囲が狭いのです。
場面別必須フレーズ集
1. 自己紹介・初対面の挨拶
転職後の新しい職場では、まず自己紹介が必要です。以下のフレーズを覚えておきましょう:
基本の自己紹介
– “Nice to meet you. I’m [名前].”(初めまして。私は[名前]です。)
– “I’m looking forward to working with you.”(一緒に働けることを楽しみにしています。)
– “Please feel free to ask me if you have any questions.”(何かご質問があれば、お気軽にお声がけください。)
職歴の説明
– “I have [年数] years of experience in [業界/職種].”([業界/職種]で[年数]年の経験があります。)
– “I’m excited to bring my experience to this new role.”(この新しい役職に私の経験を活かせることを楽しみにしています。)
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2. メールでのコミュニケーション
メールでのやり取りは、業界・業種を問わず必須のスキルといえます。ただし、英語のビジネスメールには基本的な型(テンプレート)が存在するため、難しく考える必要はありません。
メールの基本構造
– 件名:簡潔で内容が分かりやすく
– 宛名:Dear [名前] / Dear Sir or Madam
– 本文:用件を明確に
– 結び:Thank you for your time.
– 署名:Best regards, [あなたの名前]
よく使うメールフレーズ
– “I hope this email finds you well.”(お元気でお過ごしのことと思います。)
– “I’m writing to inquire about…”(…についてお尋ねしたくご連絡いたします。)
– “Could you please let me know…”(…を教えていただけませんか。)
– “I would appreciate your prompt response.”(お早めのご返信をお願いいたします。)
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3. 会議・打ち合わせ
英語の会議に参加する際、慣れない言語でのコミュニケーションに不安を感じる方も多いでしょう。「思い通りに意見を伝えられなかったらどうしよう」や「適切な表現ができるか不安」と感じている人も多いはず。
しかし、以下のフレーズを覚えておけば、会議でも堂々と発言できます:
意見を述べる時
– “I think that…”(私は…と思います。)
– “In my opinion…”(私の意見では…)
– “I’d like to suggest…”(…を提案したいと思います。)
質問をする時
– “Could you clarify…”(…を明確にしていただけますか。)
– “I have a question about…”(…について質問があります。)
– “What do you think about…”(…についてどう思われますか。)
同意・反対を示す時
– “I agree with you.”(あなたに同意します。)
– “That’s a good point.”(それは良い指摘ですね。)
– “I’m not sure about that.”(それについては確信がありません。)
職場での日常会話
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4. 依頼・お願い
相手との関係性にもよりますが、英語でもビジネスの場では、「Do you have time?(Do you have a minute?)」よりも「Could I interrupt you for just a second?」といった表現が適しています。
丁寧な依頼の仕方
– “Could you please…”(…していただけませんか。)
– “Would you mind if I…”(私が…しても構いませんか。)
– “I was wondering if you could…”(もしよろしければ…していただけませんか。)
5. 報告・連絡・相談
日本の職場文化でおなじみの「報連相」も英語で表現できるようにしましょう:
報告
– “I’d like to update you on…”(…について報告いたします。)
– “Here’s the progress report on…”(…の進捗報告です。)
– “The project is on schedule.”(プロジェクトは予定通り進んでいます。)
連絡
– “I wanted to inform you that…”(…をお知らせしたくて。)
– “Please note that…”(…にご注意ください。)
– “Just to let you know…”(念のためお知らせしますが…)
相談
– “I’d like to get your opinion on…”(…についてご意見をお聞かせください。)
– “Could you give me some advice on…”(…についてアドバイスをいただけませんか。)
– “What would you do in this situation?”(この状況ではどうされますか。)
転職準備に役立つ英語学習法
1. フレーズの暗記から始める
ビジネス英語学習のコツは、定番フレーズの型を覚えることです。ビジネス英語は日常英会話と違って、シチュエーションが限られているからです。自己紹介や、依頼、提案、賛成・反対など、それぞれの定番フレーズを覚えてしまえば、一から文を組み立てる必要がありません。
まずは、今回紹介したフレーズを声に出して練習しましょう。毎日5分でも続けることが大切です。
2. 実践的な学習アプローチ
ステップ1:基本フレーズの暗記(1-2週間)
– 毎日10個のフレーズを覚える
– 声に出して繰り返し練習
– 実際の場面を想像しながら練習
ステップ2:応用練習(3-4週間)
– 職場で想定される場面を設定
– フレーズを組み合わせて文章を作る
– 同僚や友人と英語で会話練習
ステップ3:実践活用(継続)
– 実際の職場で使ってみる
– 転職面接で英語を使う機会を作る
– オンライン英会話で練習
3. 継続のコツ
英語学習で最も大切なのは継続です。以下のポイントを意識しましょう:
小さな目標設定
– 1日5分から始める
– 週に1つ新しいフレーズを覚える
– 毎日英語に触れる時間を作る
学習記録をつける
– 覚えたフレーズをメモする
– 実際に使った場面を記録する
– 改善点を振り返る
楽しく学ぶ
– 英語のビジネス番組を見る
– 英語のビジネス記事を読む
– 英語学習アプリを活用する
転職面接で英語力をアピールする方法
1. 履歴書・職務経歴書での英語力の記載
転職活動では、まず書類選考で英語力をアピールする必要があります。
TOEICスコアの目安
– 600点以上:基本的なビジネス英語ができる
– 700点以上:実務で英語を使える
– 800点以上:高度なビジネス英語ができる
具体的な経験を記載
– 「海外クライアントとの英語メール対応経験あり」
– 「英語会議への参加経験あり」
– 「英語資料の翻訳経験あり」
2. 面接での英語力のアピール
企業のなかには、書類選考や面接を英語で行う場合もあります。事前に調べ、対応できるようにしてください。
面接での対応準備
– 自己紹介を英語で準備
– 志望動機を英語で説明できるようにする
– 想定質問への英語での回答を準備
実際の面接でのポイント
– 緊張しても落ち着いて話す
– 分からない時は正直に「Could you repeat that?」と聞く
– 完璧でなくても積極的に英語を使う姿勢を見せる
3. 英語力不足を補う方法
「まだ英語力に自信がない」という方も心配いりません。以下の方法で不足を補えます:
学習意欲をアピール
– 「現在英語学習に取り組んでいる」ことを伝える
– 「入社後も英語力向上に努める」意思を示す
– 具体的な学習計画を説明する
他のスキルと組み合わせ
– 専門知識 + 基本的な英語力
– コミュニケーション能力 + 英語学習意欲
– 実務経験 + 英語学習の継続性
実際の転職成功事例
事例1:IT業界への転職
背景
30代前半の男性。前職は国内メーカーの営業職。英語力はTOEIC500点程度。
取り組み
– 基本的なビジネス英語フレーズを3か月で習得
– IT関連の英語用語を重点的に学習
– オンライン英会話で実践練習
結果
外資系IT企業への転職に成功。年収も20%アップを実現。
事例2:商社への転職
背景
20代後半の女性。前職は小売業の店長。英語力はほぼゼロからスタート。
取り組み
– 毎日30分の英語学習を継続
– 貿易関連の英語用語を集中学習
– 英語でのプレゼンテーション練習
結果
中堅商社への転職に成功。海外営業部門に配属され、やりがいのある仕事に就けた。
事例3:管理職への転職
背景
40代男性。前職は国内企業の課長職。英語力はTOEIC650点。
取り組み
– マネジメント関連の英語表現を強化
– 英語でのチームマネジメント手法を学習
– 外国人との働き方について理解を深める
結果
グローバル企業の部長職への転職に成功。国際的なプロジェクトのリーダーとして活躍。
英語力向上の継続的な取り組み
転職後も英語力を伸ばし続ける方法
転職に成功しても、英語力向上の努力は続けることが大切です。
社内での積極活用
– 英語会議に積極的に参加
– 海外部門との連携プロジェクトに志願
– 英語資料の作成を率先して行う
社外での学習継続
– 業界関連の英語記事を定期的に読む
– 英語のビジネス書籍を読む
– 英語のセミナーやイベントに参加
長期的なキャリア形成
– 海外赴任の機会を狙う
– 国際的な資格取得を目指す
– グローバル人材としてのブランディング
英語力を活かしたキャリアの可能性
このように、英語力は特定の業種や職種に限らず、幅広い分野において転職を有利にする可能性が期待できる技能といえるでしょう。
短期的な目標(1-2年)
– 現職での英語使用機会を増やす
– 英語関連の社内プロジェクトに参加
– TOEICスコアを100点以上向上させる
中期的な目標(3-5年)
– 英語を使う部署への異動
– 海外出張の機会を得る
– 国際的なビジネスパートナーとの関係構築
長期的な目標(5-10年)
– 海外支社での勤務
– グローバル企業でのマネジメント職
– 国際的なビジネスリーダーとして活躍
挫折しないための心構え
完璧を求めすぎない
英語学習でよくある失敗は、「完璧に話せるようになってから使おう」と思うことです。しかし、実際のビジネスシーンでは、完璧な英語は求められていません。
大切なのは伝える意欲
– 間違いを恐れずに積極的に話す
– 分からない時は素直に聞く
– 相手に理解してもらう努力をする
小さな成功を積み重ねる
英語学習は長期戦です。小さな成功を積み重ねることで、モチベーションを維持しましょう。
成功の実感方法
– 新しいフレーズを使えた時の達成感
– 英語で意思疎通ができた時の喜び
– 同僚から英語力を褒められた時の自信
学習仲間を作る
一人で学習を続けるのは大変です。同じ目標を持つ仲間を見つけましょう。
仲間作りの方法
– 英語学習グループに参加
– 社内の英語勉強会に参加
– オンライン英語学習コミュニティに参加
まとめ:あなたの転職成功への第一歩
ここまで、転職に役立つビジネス英語について詳しくお話してきました。最後に、重要なポイントをまとめてみましょう。
今日から始められること
1. 基本フレーズの暗記
– 毎日5分、声に出して練習
– 実際の場面を想像しながら覚える
2. 英語に触れる習慣作り
– 英語のビジネス記事を読む
– 英語のビジネス番組を見る
3. 現在の英語力の把握
– TOEICを受験してスコアを確認
– 自分の強み・弱みを把握
転職活動に向けて
グローバル化が進む現在、ビジネスレベルの英語力を持つ人材のキャリアプランは大きな可能性を秘めています。しかし外資系企業や高い英語力が求められる企業への転職は、一般的な転職活動とは異なる準備や戦略も必要です。
転職活動での英語力活用
– 履歴書に具体的な英語経験を記載
– 面接で英語学習への意欲をアピール
– 入社後の英語活用プランを説明
長期的なキャリア形成
英語力は、転職だけでなく、その後のキャリア形成にも大きく影響します。
継続的な取り組み
– 転職後も英語学習を続ける
– 社内で英語使用の機会を積極的に作る
– 国際的なビジネスパーソンとして成長する
最後に:あなたへのメッセージ
「英語なんて私には無理」と思っていた方も、この記事を読んで少しは「やってみようかな」と思えたのではないでしょうか。
転職市場において、英語力は確実にあなたの武器になります。完璧である必要はありません。少しずつでも、継続的に取り組むことが大切です。
今日紹介したフレーズの中から、まずは5つ選んで覚えてみてください。そして、明日から実際に使ってみてください。きっと、新しい発見があるはずです。
あなたの転職成功を心から応援しています。一緒に頑張りましょう!
次にすべきこと
1. 今日紹介したフレーズを5つ選んで覚える
2. 毎日5分の英語学習時間を作る
3. 転職サイトで英語力を活かせる求人をチェックする
4. 現在の英語力を客観的に把握する(TOEICの受験など)
5. 英語学習の具体的な計画を立てる
小さな一歩から始めて、大きな成果を手に入れましょう。あなたの転職成功を心から願っています。