こんにちは。シュンです。「今度こそ英語を頑張ろう!」と決意したのに、気がつけば教材が本棚の奥に眠っている…。そんな経験、ありませんか?
実は、あなたが英語学習で挫折してしまうのは、決して意志が弱いからではありません。英語学習経験のある社会人の約9割が「挫折したことがある」と回答しており、英語学習を始めてから挫折するまでの期間は、約8割が「3ヶ月以内」という統計が出ています。
つまり、英語学習で挫折することは、むしろ「普通のこと」なのです。でも、だからこそ、継続できる人とできない人の差が明確に現れるのも事実です。
今回は、なぜ多くの人が英語学習を継続できないのか、その根本的な原因を探り、科学的根拠に基づいた継続のためのメソッドをお伝えします。3ヶ月という最初の山場を乗り越え、英語学習を習慣化するための具体的な方法を、一緒に学んでいきましょう。
なぜ90%の人が英語学習に挫折するのか?
挫折の背景にある深刻な現実
英語学習において課題として感じることの最多は「学習を継続すること」が60.4%という調査結果があります。続いて「自分の英語力において、どのような学習方法が最適かわからなかった」が48.6%、「学習時間の捻出」が45.0%となっています。
挫折理由の最多は「モチベーションの低下」が62.9%、「継続するための自己管理ができなかった」が51.5%、「英語の上達を感じることができなかった」が39.2%という結果からも、単純に「やる気」だけでは解決できない構造的な問題があることがわかります。
挫折する人の5つの共通パターン
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1. 完璧主義の罠
多くの人が「毎日2時間英語学習をする」「TOEICで満点を取る」など、理想的すぎる目標を設定してしまいます。最初の方は気分と「よし!やるぞ!」という気持ちがパニックを麻痺させていますが、1週間、2週間経つと、どんどんいつもの日常になってきます。
そして、一度でも予定通りにいかない日があると、「もうダメだ」と諦めてしまうのです。
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2. 成果を感じられない学習方法
英語学習において、最も時間を使った内容は「リスニング」が31.5%、「スピーキング」が25.2%となっています。しかし、基礎的な文法や語彙力が不十分なまま、いきなり高度なスキルに挑戦すると、成果を実感できずに挫折してしまいます。
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3. 学習環境の問題
「時間がない」(16件:忙しくなってやめてしまい再開しなかった、仕事の多忙・長期出張など)、「必要性が低い」(8件:仕事で英語を使う必要がないため学習が続かない、直近で必要としていないなど)という具体的な理由が挙げられています。
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4. 明確な目標・目的の欠如
英語学習をしている時、ふと我に返る瞬間があります。「何で自分は英語を学習しているのだろう?」「何故、英会話を習っているんだろう?」
目標が曖昧だと、困難に直面したときに踏ん張れません。
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5. 孤独感とフィードバック不足
独学では、自分の進歩を客観的に把握することが困難です。また、専任のコンサルタントがあなたの英語力にあった学習プランの作成および進捗チェックを行うことができていたら、72.1%が継続できたと回答しています。
3ヶ月で英語学習を習慣化する7つの科学的方法
方法1:マイクロハビット(極小習慣)の活用
英語学習習慣化に挫折する例でよくあるのが、「毎日英会話を頑張る」「単語をできるだけ覚える」という漠然とした行動目標を立てていることです。
具体的な実践方法:
– 1日1個の英単語を覚える
– 毎朝5分だけ英語のニュースを読む
– 通勤中に英語のポッドキャストを1本聞く
これらの「小さすぎる」行動から始めることで、脳が「この程度なら大丈夫」と認識し、抵抗感なく継続できるようになります。
方法2:習慣スタッキング(既存習慣との組み合わせ)
新しい習慣を既存の習慣に「くっつける」ことで、定着率を飛躍的に高めます。
具体例:
– 「コーヒーを飲んだ後、英単語アプリを開く」
– 「電車に乗ったら、英語のポッドキャストを再生する」
– 「歯を磨いた後、英語の文法書を1ページ読む」
方法3:プロセス重視の目標設定
望ましい結果を導き出すのは強い意志ではなく、「行動」だと主張します。意志は弱くても、行動すれば結果は出るという考えに基づき、結果よりもプロセスを重視します。
悪い例: 「3ヶ月でTOEIC100点アップ」
良い例: 「毎日30分英語学習を続ける」
方法4:21日間ルール + 66日間の法則
心理学的に、新しい習慣の定着には21日間の継続が必要とされていますが、より確実な習慣化には66日間必要という研究もあります。
段階的アプローチ:
1. 第1段階(1-21日):とにかく継続することに集中
2. 第2段階(22-66日):質を徐々に向上させる
3. 第3段階(67日以降):習慣として定着、発展させる
方法5:環境デザイン
目標が曖昧だと、何を使ってどれくらい学習しようか迷うことになります。またそのときの状況や感情によって、目標に揺らぎが出てしまう恐れもあるため、環境を整えて迷いを排除します。
具体的な環境設定:
– 英語の教材をいつでも手の届く場所に置く
– スマートフォンのホーム画面に英語アプリを配置
– 学習時間を決めてカレンダーに記録
– 英語学習専用のスペースを作る
方法6:進捗の可視化とご褒美システム
小さな達成感を積み重ねることで、モチベーションを維持します。
実践方法:
– 学習記録をカレンダーに記入
– アプリの学習時間や達成率を確認
– 1週間継続できたら好きなものを買う
– 友人や家族に進捗を報告する
方法7:コミュニティの活用
自分と近い目標やレベルの仲間たちと切磋琢磨できるコミュニティがあれば、66.7%が継続できたと回答しています。
コミュニティ参加の方法:
– オンライン英語学習グループに参加
– 英語カフェや勉強会に参加
– SNSで学習記録を公開
– 英語学習パートナーを見つける
継続成功者の実体験談
Aさん(会社員・32歳)の場合
「以前は『毎日2時間英語学習』という無謀な目標を立てて、3日で挫折していました。でも、『通勤電車で英単語アプリを開く』という小さな習慣から始めて、今では6ヶ月継続できています。
最初は本当に1日5分だけでしたが、慣れてくると自然に時間が延びました。今では週末にまとめて1時間勉強することも苦になりません。」
Bさん(主婦・28歳)の場合
「子育てで忙しく、まとまった時間が取れませんでした。でも、『子どもがお昼寝している間の10分だけ』と決めて、英語のYouTubeを見ることから始めました。
環境を整えて、リビングにいつも英語の本を置いておくことで、気が向いたときにすぐ手に取れるようになりました。3ヶ月継続できた今では、子どもと一緒に英語の歌を歌うのが日課になっています。」
科学的根拠に基づく継続のコツ
脳科学から見た習慣化メカニズム
人間の脳は、新しい行動を「危険」と判断し、現状維持を図ろうとします。これは「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる機能です。
しかし、小さな変化を継続することで、脳は徐々にその行動を「安全」と認識し、習慣として定着させます。この過程で重要なのは、「頑張りすぎない」ことです。
心理学的な継続のメカニズム
内発的動機の重要性:
外発的動機(TOEICの点数、昇進など)だけでは長続きしません。内発的動機(英語を話すことの楽しさ、新しい世界への扉など)を見つけることが重要です。
セルフ・コンパッション(自己受容):
完璧でない自分を受け入れることで、挫折からの回復力が向上します。「今日はできなかった」ではなく、「明日からまた頑張ろう」という思考パターンを身につけましょう。
挫折しそうになったときの対処法
3ヶ月の壁を乗り越える具体的戦略
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1ヶ月目:基盤作り
– 習慣の定着のみに集中
– 質より量を重視
– 完璧を求めない
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2ヶ月目:質の向上
– 学習内容を少しずつ充実
– 成果を記録し始める
– 新しい学習方法を試す
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3ヶ月目:習慣の強化
– より高度な内容に挑戦
– 他の学習者との交流
– 次の3ヶ月の目標設定
モチベーション低下時の緊急対策
即効性のある対策:
1. 5分だけでも続ける
2. 好きな洋楽を聞く
3. 英語学習の目的を思い出す
4. 成功体験を振り返る
5. 学習仲間に相談する
長期的な対策:
1. 学習方法を見直す
2. 環境を変える
3. 新しい教材を試す
4. 休息を取る
5. 専門家に相談する
継続のための環境整備
物理的環境の整備
学習空間の作り方:
– 専用の学習スペースを設ける
– 必要な教材をすぐ手の届く場所に配置
– 集中を妨げるものを排除
– 快適な温度と照明を確保
デジタル環境の整備
効果的なアプリの活用:
– 学習記録アプリで進捗管理
– 英単語アプリで隙間時間活用
– ポッドキャストで通勤時間活用
– オンライン英会話で実践練習
心理的環境の整備
サポートシステムの構築:
– 家族や友人に学習目標を宣言
– 学習仲間を見つける
– 定期的な振り返りの時間を設ける
– 成功を祝う習慣を作る
今日から実践できる具体的アクション
今週中に始めるべき3つのこと
1. マイクロハビットの選択
– 1日5分でもできる英語学習を1つ選ぶ
– 既存の習慣と組み合わせる
– カレンダーに記録する
2. 学習環境の整備
– 英語教材を目につく場所に置く
– スマートフォンに英語アプリをインストール
– 学習時間を決めてスケジュールに組み込む
3. 目標の明確化
– なぜ英語を学びたいのか書き出す
– 3ヶ月後の具体的な姿を想像する
– 達成したときのご褒美を決める
30日間チャレンジ
Week 1-2: 基盤作り
– 選んだマイクロハビットを毎日実行
– 完璧を求めず、継続のみに集中
– 記録を取る
Week 3-4: 質の向上
– 学習時間を少しずつ延ばす
– 新しい学習方法を1つ試す
– 進捗を振り返る
3ヶ月継続のマイルストーン
1ヶ月目: 習慣化(21日間継続)
2ヶ月目: 質の向上(学習内容の充実)
3ヶ月目: 定着化(66日間継続達成)
まとめ:あなたの英語学習を変える第一歩
英語学習経験のある社会人の約9割が「挫折したことがある」という現実を知ると、「自分だけが特別に意志が弱いわけではない」ということがわかります。
重要なのは、挫折する理由を理解し、科学的根拠に基づいた対策を講じることです。完璧主義を捨て、小さな習慣から始めることで、確実に英語学習を継続できるようになります。
英語学習は、結果よりもプロセスが大切です。今日から「毎日5分だけ」という小さな一歩を踏み出してみませんか?
3ヶ月後のあなたは、きっと今日の選択に感謝しているはずです。英語学習の習慣化は、あなたの人生を大きく変える可能性を秘めています。
今日から始めましょう。完璧でなくても、小さな一歩から。あなたの英語学習の成功を、心から応援しています。
次にすべきことは、この記事で紹介した7つの方法から1つを選んで、今日から実践することです。どの方法を選んでも構いません。大切なのは、「始める」ことです。
ぜひ、コメント欄であなたが選んだ方法を教えてください。一緒に英語学習を続けていきましょう!