こんにちは。シュンです。
「英語のリスニングが全然できない…」「何度同じ音声を聞いても聞き取れるようにならない」「リスニングの勉強法がわからない」
こんな悩みを抱えていませんか?実は、リスニングに苦手意識を持つ日本人は本当に多いんです。私も以前は、簡単な英語でさえ聞き取れず、「自分には英語のセンスがないのかも」と落ち込んだ経験があります。
でも安心してください。リスニング力は正しい方法で学習すれば、必ず向上させることができます。今回は、英語初心者から中級者まで、誰でも実践できる効果的なリスニング学習法をご紹介します。
なぜ英語リスニングが難しいのか?3つの根本原因
まず、なぜ日本人にとって英語のリスニングが難しいのか、その原因を理解しましょう。原因がわかれば、適切な対策を立てることができます。
1. 英語と日本語の音の違い
英語は、日本語にない「音」を多く有していることから、日本人にとって英語を聞き取るのは容易なことではありません。日本語の音の数は約100個ですが、英語は約500個もあると言われています。
たとえば、「R」と「L」の音の違いや、「TH」の音など、日本語にはない音素があります。これらの音を正確に識別できないと、単語として認識することができません。
2. 語順と文法構造の違い
日本語は「主語+目的語+動詞」の語順ですが、英語は「主語+動詞+目的語」です。この根本的な違いにより、英語を日本語の語順で理解しようとすると、リアルタイムでの理解が困難になります。
3. 学習方法の問題
自分のリスニングにおける課題がどこなのかを正確に特定することが、効果的な学習の第一歩です。しかし多くの学習者は、自分の弱点を把握せずに闇雲に学習を続けています。
知識が不足している場合、まずは単語や文法の学習を行うなど、課題ごとに適切な対策を講じることで、効果的にスキルアップを図ることが可能です。
初心者でも効果抜群!4つのリスニング学習法
1. ディクテーション:聞き取りの基礎を固める
ディクテーションは、英語の音声を聞いて内容を一字一句同じように書いていく学習法です。これは初心者に最もおすすめの学習法の一つです。
ディクテーションの効果
– 聞き取れなかった単語とスペルがわからない単語が明白になります
– 音を聴いてどの単語かが認識できていないことが、目で見える形で確認できる
– 正しい発音・アクセントを把握することが可能
ディクテーションの具体的なやり方
1. 10-15秒程度の短い音声を選ぶ
2. 音声を聞いて、聞こえた通りに書き取る
3. 聞き取れない部分があっても、推測して書く
4. スクリプトで正解を確認する
5. 間違いや聞き取れなかった部分を分析する
6. 同じ音声で再度チャレンジする
最初は1文でも構いません。英語学習初学者から上級レベルの学習者まで、無理なく学習できるのはディクテーションです。
2. 精聴:内容理解に重点を置く学習法
精聴とは、英語の音声の意味を一つ残らずしっかりと理解することを目的に取り組むリスニング学習です。
精聴の進め方
1. 自分のレベルより少し簡単な教材を選ぶ
2. まず音声だけで内容を理解しようとする
3. わからない部分があってもスクリプトは見ない
4. 2-3回聞いた後、スクリプトで確認
5. 理解できなかった表現や単語を整理
6. 再度音声を聞いて、完全に理解できるまで繰り返す
精聴では、速度よりも正確性を重視します。「なんとなく聞こえる」ではなく、「完全に理解できる」レベルまで徹底的に取り組むことが大切です。
3. オーバーラッピング:音読との組み合わせ
オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら音声と同時に発音する練習法です。シャドーイングより難易度が低く、初心者にも取り組みやすい学習法です。
オーバーラッピングの効果
– 英語のリズムやイントネーションが身につく
– 発音と聞き取りの両方が向上する
– 英語の語順に慣れることができる
オーバーラッピングの手順
1. スクリプトを見ながら音声を聞く
2. 意味や発音を確認する
3. スクリプトを見ながら音声と同時に音読する
4. 完全に同じペースで読めるまで練習する
5. 慣れてきたら、スクリプトなしでチャレンジする
4. 多聴:量をこなして英語に慣れる
多聴は、リアルな英語に触れることでまるで留学しているかのような環境を自身の中で築く学習法です。
多聴のポイント
– 内容の7-8割が理解できるレベルの教材を選ぶ
– 完璧に理解しようとせず、大まかな内容把握を目指す
– 毎日少しずつでも継続する
– 楽しめるコンテンツを選ぶ(映画、ドラマ、ポッドキャストなど)
日本語を介さずに海外ドラマのシーンや状況を英語の「音」のまま理解する練習は、リスニング力の強化にとても役立ちます。
継続は力なり!リスニング学習を習慣化する5つのコツ
1. 毎日の習慣にする
英語のリスニング力をアップするのに、非常に重要な要素となるのが、習慣化です。週1回程度の頻度では、たとえ素晴らしい勉強法を取り入れていたとしても、なかなかリスニング力がレベルアップしません。
習慣化のための具体的な方法
– 毎日決まった時間に学習する(朝起きた後、通勤中など)
– 最初は10分から始める
– カレンダーに学習記録をつける
– 小さな成功を積み重ねることを重視する
2. レベルに合った教材を選ぶ
聞いていて全く理解できない教材は使うべきではありません。全く理解できないものは、何度聞いても理解することが難しいからです。
教材選びの基準
– 内容の6-7割が理解できるレベル
– 興味を持てるトピック
– 音声の質が良いもの
– スクリプトが付いているもの
3. 目標を明確にする
「なんとなくリスニングを向上させたい」ではなく、「3ヶ月後にTOEICのリスニングパートで○○点取る」「海外旅行で現地の人と基本的な会話ができるようになる」など、具体的な目標を設定しましょう。
4. 学習記録をつける
– 学習時間
– 使用した教材
– 理解度(10段階評価)
– 気づいたこと・困ったこと
記録をつけることで、自分の成長を客観的に把握できます。
5. 完璧を求めすぎない
初心者のうちは、完璧に聞き取れなくても構いません。「今日は昨日より少し聞き取れた」という小さな進歩を大切にしましょう。
よくある間違いと注意点
間違い1:いきなり難しい教材に挑戦する
映画やニュースなど、自分のレベルを大幅に超える教材を使うのは逆効果です。レベルに合った勉強法を選ぶことが重要です。
間違い2:聞き流すだけの学習
多くの英語学習者は、リスニング教材を繰り返し聞くだけで、リスニングスキルが向上すると考えがちです。確かに、繰り返し聞くことで耳が英語の音に慣れはしますが、それだけでは十分な学習効果を期待するのは難しいです。
間違い3:文字に頼りすぎる
リスニング力をアップするためには、その音源が何を言っているのか正しく把握する必要があります。そのため、耳だけに頼ったリスニングの練習は、効果的とは言えません。しかし、常にスクリプトを見ながらでは、純粋なリスニング力は向上しません。
私の体験談:3ヶ月でリスニング力が劇的に向上した話
実は私自身、以前はリスニングが本当に苦手でした。簡単な挨拶すら聞き取れず、英語への苦手意識が強くなっていました。
転機となったのは、毎日10分のディクテーションを始めたことです。最初は中学生レベルの簡単な英文でも苦戦しましたが、1ヶ月続けると明らかに変化を感じました。
2ヶ月目からは精聴も取り入れ、3ヶ月後には海外のポッドキャストを楽しめるレベルまで向上しました。重要だったのは、毎日継続することと、自分のレベルに合った教材を選ぶことでした。
特に効果的だったのは、通勤時間を活用したことです。電車の中で毎日10分、ディクテーション用の短い音声を聞き、帰宅後に答え合わせをする習慣を作りました。
おすすめのリスニング教材・アプリ
初心者向け
– NHKラジオ英語講座(基礎英語1-3)
– English Audio Books(レベル別に分かれた朗読)
– TED-Ed(教育的内容で理解しやすい)
中級者向け
– BBC Learning English
– VOA Learning English
– TED Talks(興味のあるトピックから選ぶ)
アプリ
– Cake(短い動画でリスニング練習)
– RedKiwi(映画やドラマの一場面を使った学習)
– ListeningDrill(ディクテーション専用アプリ)
まとめ:今日から始める第一歩
英語のリスニング力向上は一日にしては成らずですが、正しい方法で継続すれば必ず成果が現れます。英語のリスニング力を向上させることは簡単ではありませんが、正しい方法と継続的な努力で、必ず成果を出すことができます。
今回ご紹介した4つの学習法の中から、まずは一つを選んで今日から始めてみてください。おすすめは、初心者の方にはディクテーションから始めることです。
今日からできる具体的なアクション
1. 自分のレベルに合った10-15秒の英語音声を一つ選ぶ
2. 毎日決まった時間に10分だけディクテーションを行う
3. 学習記録をつける習慣を作る
4. 1週間続けたら自分を褒める
リスニング力の向上は、英語学習全体の底上げにつながります。聞き取れるようになると、スピーキングも自然と向上し、英語学習がより楽しくなります。
あなたの英語学習を心から応援しています。小さな一歩から始めて、3ヶ月後の大きな変化を一緒に目指しましょう!
最初は思うようにいかないかもしれませんが、それは誰もが通る道です。焦らず、自分のペースで、でも毎日コツコツと続けていけば、必ずリスニング力は向上します。
今日という日を、あなたの英語リスニング力向上の記念すべきスタート地点にしてくださいね。