こんにちは。シュンです。
「英語をやり直したいけど、文法が全然わからない…」「学生時代は英語が苦手だったけど、今度こそしっかり身につけたい」そんな風に思っていませんか?
実は、英語学習経験のある社会人の約9割が「挫折したことがある」という調査結果があります。さらに驚くことに、英語学習を始めてから挫折するまでの期間は「3ヶ月以内」が約8割にも上るんです。
でも、安心してください。多くの人が挫折してしまうのには明確な理由があり、その原因を理解して正しいアプローチで学習すれば、大人からでも英語文法は必ず身につけることができます。
この記事では、英語が苦手だった人でも無理なく続けられる「やり直し英語文法」の学習法を、3つのステップでわかりやすくご紹介します。最後まで読んでいただければ、明日から迷うことなく英語文法の学習をスタートできるはずです。
なぜ大人の英語学習は挫折しやすいのか?
挫折の3大原因を知っておこう
まず、なぜ多くの人が英語学習で挫折してしまうのか、その原因を理解しておきましょう。
1. 時間と継続の問題
英語学習の課題として「学習を継続すること」が60.4%で最多となっています。社会人の場合、仕事や家庭の事情で学習時間を確保するのが難しく、継続が困難になってしまいます。
2. 学習方法がわからない
「自分の英語力において、どのような学習方法が最適かわからなかった」が48.6%という結果も出ています。特に文法学習については、どこから始めて、どう進めていけばいいのかわからない人が多いのです。
3. 目標設定の問題
「仕事を進める上で、いずれ必要になると思ったから」が4割強で、切羽詰まった動機でない人が多いことも挫折の原因となっています。
大人だからこそ英語文法が重要な理由
「英語を話すのに文法は必要ない」という意見もありますが、これは大きな誤解です。
英文法を学ぶことで、英会話の土台となる文章の組み立て方のルールや構造を理解することができます。特に大人の場合、英語を学ぶ明確な目的があることが多く、例えば「転職で必要だから」や「英語でプレゼンしないといけないから」といった目的を持つことが多いため、継続的な学習に取り組みやすい傾向にあります。
つまり、大人だからこそ効率的に学習するために、文法という「型」を理解することが重要なのです。
【ステップ1】中学英語の基礎文法を固める
まずは中学英語から始める理由
大人になって、初心者レベルから英語の勉強を始める場合、まずやるべきことは英文法の学習です。そして、その出発点となるのが中学英語です。
使える英語を身に着けるなら、中学英語レベルを一度しっかり復習しておきましょう。難解な英文法は多くの解説書もありますが、使える英語を身に着けるには、まずは土台作りとして基礎的な英語知識、つまり中学英語レベルの文法が必要です。
最初に覚えるべき5つの基本文法
1. 基本5文型
英語の文章は、すべて5つの基本パターン(文型)で構成されています:
– 第1文型:主語+動詞(S+V)
例:I run.(私は走る)
– 第2文型:主語+動詞+補語(S+V+C)
例:She is happy.(彼女は幸せだ)
– 第3文型:主語+動詞+目的語(S+V+O)
例:I like music.(私は音楽が好きだ)
– 第4文型:主語+動詞+目的語+目的語(S+V+O+O)
例:I gave him a book.(私は彼に本をあげた)
– 第5文型:主語+動詞+目的語+補語(S+V+O+C)
例:We call him Tom.(私たちは彼をトムと呼ぶ)
2. be動詞と一般動詞の使い分け
– be動詞:am, is, are, was, were
– 一般動詞:run, eat, study など
この違いを理解することで、否定文や疑問文の作り方が明確になります。
3. 時制の基本概念
日本語の時制は基本的に現在と過去しかありません。未来のことは、現在形に「明日」「来週」などと時間をくっつけるだけで言い表せます。しかし英語の場合はそうではなく、時制の種類は12種類もあるんです。
まずは基本的な3つから:
– 現在形:I study English.
– 過去形:I studied English yesterday.
– 未来形:I will study English tomorrow.
4. 品詞の理解
– 名詞:人や物の名前
– 動詞:動作や状態を表す
– 形容詞:名詞を修飾する
– 副詞:動詞、形容詞、他の副詞を修飾する
5. 疑問文と否定文の作り方
「be動詞」が使われている「ふつうの文」(平叙文)を「否定文」にするには、「be動詞」のあとに「not」を入れればよい。「一般動詞」が使われている「ふつうの文」(平叙文)を「否定文」にするには、「do not = don’t」もしくは「does not = doesn’t」を動詞の前に置けばよい。
効果的な基礎文法の学習方法
参考書を使った体系的学習
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』は、中学英語の基礎をもう1度やり直したい人におすすめの参考書です。大人の英文法学習のやり直し用にもよく利用されています。
アプリを活用したゲーミフィケーション学習
英語学習をゲーム感覚で楽しめる「ゲーミフィケーション」の動きも広がっています。例えばアクティブユーザー数8,000万人を誇る人気英語学習アプリ「Duolingo」では、レッスンを達成するとポイントを獲得したり、問題を間違えるとゲーム内通貨を失ったりと、楽しく英語学習を進められる設計になっています。
反復練習の重要性
基礎の中学校英語の記憶を定着させる段階では、問題集を繰り返し解くこともおすすめです。大切なことはいったん理解したら反射的・自動的に答えが出てくるところまで反復することです。
【ステップ2】文法知識を実践で活用する
並べ替え問題で語順感覚を身につける
基礎文法を理解したら、次は実際に英文を組み立てる練習をしましょう。
並べ替え問題をトレーニングとして繰り返すと、英語の語順感覚が身につきます。よく使われるひとかたまりのフレーズや熟語なども、自然と覚えることができるでしょう。
並べ替え問題のコツ:
1. 初心者はシンプルで短い文からチャレンジことです
2. 一度に100問などとたくさんの問題を解こうとしないことです
3. なぜその語順になるのか、5文型の知識と品詞名を使い、ごく簡単でよいのでセルフで説明しながら進めるのがコツです
音読とリピーティングで定着を図る
文法知識を頭だけでなく、体で覚えるために音読は非常に効果的です。
英文法を学ぶ際は、英文を声に出して読むことも効果的です。
リピーティングの実践方法:
リピーティングをするときのコツの1つが、最初のうちはあまり難しい英文を選ばないことです。まずは、難易度の低い音声データで確実に文章を再現できるようにします。
音で文を聞いていると、息継ぎ・ちょっとした間をとるところなどは、チャンクあるいは意味の切れ目にほぼ一致しています。そのため、チャンク単位での発音を記憶することにより、語順も文型も頭に入りやすくなります。
英作文で総合力をチェック
3つめのステップは、英文を実際に紙に書いてみることです。初心者は、参考書の例文などをそのまま書き写すことから始めましょう。書きながら、その分で使われている文法や、英語の語順を意識するのがポイントです。
【ステップ3】継続可能な学習習慣を作る
時間管理と学習計画の立て方
1日の学習時間設定
ビジネス英語の習得にかかる時間は週に5〜15時間程度と考えている人が全体の過半数以上となった。これは一日あたり1〜2時間程度であり、一般的な水準感である。
しかし、いきなり1〜2時間の学習は継続が困難です。まずは15分から始めて、徐々に時間を延ばしていきましょう。
スキマ時間の活用
多読をすると、英語の単語と文法が感覚的に身につきます。大人が多読するならニュースサイトの利用もオススメです。1記事の情報が簡潔にまとまっており、スマホで簡単にチェックできるため通勤中などスキマ時間を利用して学習できますよ。
モチベーション維持の秘訣
小さな目標を設定する
細かく目標を設定することでモチベーションが維持しやすくなります。
例えば:
– 今週は現在形の肯定文を完璧にする
– 来週は疑問文をマスターする
– 今月中に過去形を理解する
進歩を可視化する
学習記録をつけたり、定期的に理解度チェックを行ったりして、自分の成長を実感できるようにしましょう。
挫折を防ぐ3つのポイント
1. 完璧主義を捨てる
上級レベルになってもまだ間違える人もいるほどなので、うまく覚えられなくても大丈夫ですが、基礎文法のうちから、この概念があることを意識して英文法を学習していれば、後々非常に楽になります。
2. 教材は一つに絞る
いろんな教材に一気に手を出すのはやめておきましょう。特に本や参考書は良質な教材が多いので、正しい学習法で進めていれば、一冊やりこむことでどれでも一定の効果はあるはずです。
3. 効果的でない学習法を避ける
「英文法を身に付けるために文法問題を解く」というのは、一見すると、正しいアプローチのようだが、基礎知識のない段階で文法問題を解くのはオススメしない。
まずは理解→練習→定着の順序を守りましょう。
具体的な学習スケジュール例
第1週〜第4週:基礎固め期間
毎日15分の学習メニュー
– 月曜日:be動詞の復習(5分)+ 例文音読(10分)
– 火曜日:一般動詞の復習(5分)+ 例文音読(10分)
– 水曜日:基本5文型の第1文型・第2文型(15分)
– 木曜日:基本5文型の第3文型・第4文型(15分)
– 金曜日:基本5文型の第5文型(15分)
– 土曜日:週のまとめ・復習(15分)
– 日曜日:休息日または軽い復習
第5週〜第8週:応用練習期間
毎日20分の学習メニュー
– 並べ替え問題(10分)
– 英作文練習(5分)
– 音読練習(5分)
第9週〜第12週:定着・発展期間
毎日25分の学習メニュー
– 時制の学習(10分)
– 実践問題(10分)
– 音読・リピーティング(5分)
やり直し英語に役立つおすすめ教材
参考書
1. 「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」(学研プラス)
– 基礎の基礎から丁寧に解説
– 音声CD付きで発音練習も可能
2. 「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」(ナガセ)
– 文法事項を基礎から学び直したい人向け
3. 「English Grammar in Use」(Cambridge University Press)
– 世界中の英語学習者から支持を得ている実用的な英文法書のシリーズです。豊富なイラストが含まれており、単語やフレーズの正確な使い方をイメージを通して学ぶことができます
アプリ
最新の英語学習トレンドをとり入れているAI技術を活用したアプリも効果的です:
1. Duolingo
– ゲーム感覚で楽しく学習
– 基礎文法を段階的に習得
2. スタディサプリENGLISH
– 日本人向けに設計された学習コンテンツ
– 文法解説が充実
成功する人の共通点とマインドセット
継続している人の特徴
現在の英語力が高い人ほど英語学習に時間を費やす必要性を認識し、実際に時間を費やしていたのです。成功する人は、学習の重要性を理解し、継続することの価値を知っています。
大人だからこそのメリットを活かす
論理的思考力
大人は子供と違い、文法ルールを論理的に理解する能力があります。この能力を活かして、なぜそうなるのかを理解しながら学習を進めましょう。
明確な目的意識
英語を学習したい理由としては、最も多いのが「海外旅行に活かしたい(49.7%)」でしたが、「進学、就職、転職に有利になるから」「英語力を活かした仕事をしてみたいから」と、自分の仕事・キャリアを見据えた回答も多く挙がっていました。
学習効率の重視
限られた時間を有効活用するため、効率的な学習方法を選択できるのも大人の強みです。
挫折しそうになった時の対処法
よくある挫折パターンと対策
パターン1:「覚えられない」
→ 完璧主義を捨て、繰り返し学習で定着を図る
パターン2:「時間がない」
→ スキマ時間を活用し、学習時間を細分化する
パターン3:「上達感がない」
→ 小さな目標設定と進歩の可視化を行う
サポート体制の活用
72.1%が「専任のコンサルタントが英語学習を管理してくれれば継続できた」と回答しています。
一人で続けるのが難しい場合は、以下の方法も検討してみてください:
– オンライン英会話の文法コース
– 英語学習コミュニティへの参加
– 学習記録をSNSでシェア
まとめ:今日から始める「やり直し英語文法」
英語文法は決して難しいものではありません。多くの人が挫折してしまうのは、正しい学習方法や順序を知らないからです。
この記事でご紹介した3つのステップを実践すれば、きっとあなたも英語文法を身につけることができるはずです:
ステップ1:中学英語の基礎文法を固める
– 基本5文型の理解
– be動詞と一般動詞の使い分け
– 時制の概念
– 品詞の理解
– 疑問文・否定文の作り方
ステップ2:文法知識を実践で活用する
– 並べ替え問題での語順練習
– 音読・リピーティングによる定着
– 英作文での総合力チェック
ステップ3:継続可能な学習習慣を作る
– 適切な時間管理
– モチベーション維持
– 挫折防止策の実行
大人で、かつ、今は英語初心者レベルでも、ずっと勉強を継続しさえすれば、ある程度のレベルには達するというのが私の結論です。
あなたの英語学習が成功することを心から願っています。まずは今日から、15分間だけでも英語文法の学習を始めてみてください。小さな一歩が、やがて大きな成果につながるはずです。
次にすべきこと:
1. 自分の現在のレベルを把握する
2. 学習に使える時間を明確にする
3. 教材を一つ選んで購入する
4. 今日から15分間の学習を開始する
頑張って継続していけば、必ず英語が使えるようになります。応援しています!