こんにちは。シュンです。
「英語が話せるようになりたいけど、どこから始めればいいかわからない」
「仕事で英語を使う機会が増えてきたが、毎回困ってしまう」
「英語メールを書くのに時間がかかりすぎる」
そんなお悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか？
実は、企業の採用担当者は「今後のビジネスパーソンに重要なスキルは何か」という質問に対して、多くの企業が「英語」と回答しています。そして、「年収700万以上稼ぐビジネスパーソンの約半数は英語での日常会話や読み書きができる」というデータもあります。
つまり、英語スキルは現代のビジネスパーソンにとって必須のスキルになっているのです。
でも安心してください。ビジネス英語は、実は日常英会話より習得しやすいんです。なぜなら、ビジネス英語に必要な単語数は、日常英会話の半分以下にあたる1,500語だからです。
今回は、英語初心者でも3ヶ月で職場で使えるビジネス英語スキルを身につける方法を、分かりやすく解説していきます。
なぜビジネス英語が重要なのか？現代の職場事情
グローバル化による変化
現代のビジネス環境では、英語の重要性がますます高まっています。日本政府は「働き方改革」を一億総活躍社会の実現に向けた最大のチャレンジと位置付けており、その実現のための施策の一つとして、企業の生産性向上に寄与する取り組みが求められています。
その中でも特に注目されているのが、グローバル人材の育成です。弊社日本法人と中国法人の技能を比較したところ全技能で中国法人が日本法人を大きく上回っていたという調査結果からも分かるように、国際的な競争力を維持するためには、英語力の向上が不可欠なのです。
職場での英語使用の実態
実際の職場では、どの程度英語が使われているのでしょうか？
「職場で英語は重要である」と答えた割合は世界平均85%という調査結果があります。これは、世界中の多くの職場で英語が重要視されていることを示しています。
具体的には、次のような場面で英語が必要とされています：
– 海外の取引先との商談
– 外国人同僚とのコミュニケーション
– 国際会議への参加
– 海外支社との連絡
– 英語での資料作成
英語スキルがもたらすメリット
英語スキルを身につけることで、どのようなメリットがあるのでしょうか？
1. キャリアアップの機会が広がる
英語力を身につけておけば、転職や出世において有利に働くでしょう。実際に、多くの企業が英語力を重視した採用を行っています。
2. 収入アップが期待できる
英語力と年収には相関関係があることが分かっています。英語ができることで、より高い給与水準の職種に就ける可能性が高まります。
3. 業務効率が向上する
英語でのコミュニケーションがスムーズになることで、海外とのやり取りがスピーディーになり、業務効率が大幅に向上します。
4. 自信とモチベーションが向上する
英語でコミュニケーションが取れるようになることで、仕事に対する自信が高まり、さらなるスキルアップへの意欲も湧いてきます。
ビジネス英語の基本構造を理解しよう
ビジネス英語の特徴
ビジネス英語には、日常英会話とは異なる特徴があります。これを理解することで、効率的に学習を進めることができます。
1. 丁寧で正確な表現
ビジネス英語では、顧客にプレゼンテーションを行ったり、クライアントに対して価格交渉を行ったりなど、日常英語に加えて、ビジネス用語、専門用語、またビジネスに適した表現を交えるなど、難易度の高い英語を使用します。
2. 簡潔で明確な内容
ビジネス英語メールの大きな特徴は、前置きが不要という点です。挨拶としてワンクッションいれる日本語とは違い、ビジネス英語メールの場合は結論や要点をなるべく先に書きます。
3. 決まったフレーズの活用
ビジネス英語は、日常英会話よりも難しい部分がある一方、シーンごとに使われる表現はある程度限られています。
必要な語彙レベル
ビジネス英語の学習で嬉しいのは、必要な語彙数が比較的少ないことです。
まず、単語に関して言えば、日常英会話で使う単語数は3,000～4,000語と言われる一方で、ビジネス英語に必要な単語数は、日常英会話の半分以下にあたる1,500語です。
これは、ビジネス英単語が仕事で必要な単語に絞っていることに起因します。つまり、効率的に学習を進めることができるのです。
さらに、ビジネスシーンで使われる単語は案外簡単なものが多いです。それは、ビジネスで英語を使用している英語人口のうち約8割がノンネイティブなため、難しい言葉を使って話すよりも、誰でも分かる簡単な単語を使って「シンプル・丁寧・効果的」に話すことの方が重要視されるからです。
段階別学習プラン：3ヶ月で職場英語をマスター
1ヶ月目：基礎固めと頻出フレーズの習得
Week 1-2: 基本的な挨拶と自己紹介
– “Nice to meet you.”（初めまして）
– “I’m looking forward to working with you.”（よろしくお願いします）
– “Please let me introduce myself.”（自己紹介させてください）
Week 3-4: 電話対応の基本
– “This is Tanaka speaking.”（田中です）
– “May I ask who’s calling?”（お名前をお伺いできますか？）
– “Could you hold on a moment?”（少々お待ちください）
2ヶ月目：メール作成と会議参加
Week 5-6: ビジネスメールの基本構造
ビジネスメールは決まった構造があります。構成は、日本語・英語問わず次のようになっています：
1. 件名（Subject）
2. 宛名（Greeting）
3. 本文（Body）
4. 結び（Closing）
5. 署名（Signature）
件名の書き方
適切な件名を付けることで、「何についてのメールか」「どのくらい重要か」という点を相手に伝えることができます。
よく使われる件名の例：
– “Meeting Request”（会議依頼）
– “Follow-up on Today’s Meeting”（本日の会議のフォローアップ）
– “Thank you for your time”（お時間をいただきありがとうございました）
宛名の書き方
ビジネスメールでは、まず相手の名前を書くのが礼儀です。相手の名前や性別が分かっている場合は、「Ms.（女性の場合）/Mr.（男性の場合）＋ラストネーム＋カンマ」を使うのが一般的です。
Week 7-8: 会議での発言
– “I’d like to add one more point.”（一つ付け加えたいことがあります）
– “Could you clarify that?”（それを明確にしていただけますか？）
– “I agree with your opinion.”（あなたの意見に同感です）
3ヶ月目：プレゼンテーションと応用スキル
Week 9-10: プレゼンテーションの基本
– “Let me start with…”（…から始めさせていただきます）
– “The main point is…”（要点は…です）
– “In conclusion…”（結論として…）
Week 11-12: 複雑な交渉と問題解決
– “What would you suggest?”（どのようにお考えでしょうか？）
– “Let’s find a solution.”（解決策を見つけましょう）
– “I’ll get back to you by tomorrow.”（明日までにお返事します）
実践的な英語メール作成テクニック
メール作成の基本原則
ビジネス英語メールを書く際は、以下の原則を心がけましょう：
1. 簡潔で明確に
返信がほしいときは「返信がほしい」というなど、相手に望むことをはっきり書くのもポイントです。
2. 丁寧な表現を使う
ビジネスシーンで最もよく使われるフレーズで、「心から」という意味がありますという”sincerely”などの表現を活用しましょう。
シーン別メール例文
1. 初回連絡メール
初めて取引きをする相手や、仕事関係で紹介された人などへ、自己紹介の挨拶メールを送る場合です。
“`
Subject: Introduction from ABC Company
Dear Mr. Johnson,
My name is Hiroshi Tanaka from ABC Company.
I was referred to you by Ms. Smith regarding our upcoming project.
I would like to schedule a meeting to discuss the details.
Would next Tuesday work for you?
Best regards,
Hiroshi Tanaka
“`
2. お礼メール
取引成立のお礼や打ち合わせのお礼など、ビジネスメールでは感謝の気持ちを伝えるシーンも多くあります。
“`
Subject: Thank you for your time today
Dear Ms. Brown,
Thank you for taking the time to meet with me today.
I found our discussion very valuable.
As promised, I will send you the proposal by Friday.
Best regards,
Hiroshi Tanaka
“`
3. 依頼メール
“`
Subject: Request for quotation
Dear Mr. White,
I hope this email finds you well.
We would like to request a quotation for your services.
Could you please send us the details by next week?
Thank you for your assistance.
Best regards,
Hiroshi Tanaka
“`
よく使われる締めの表現
「sincerely」よりカジュアルな場合には、「regards」を用います。「敬意を込めて」という意味があり、より親しい間柄で使われます。
– “Best regards,”（よろしくお願いします）
– “Kind regards,”（よろしくお願いします – よりカジュアル）
– “Sincerely,”（敬具）
– “Thank you,”（ありがとうございます）
職場での英会話実践術
基本的な会話パターン
職場での英会話は、ある程度パターンが決まっています。以下の基本パターンを覚えることで、多くの場面に対応できるようになります。
1. 挨拶と近況確認
– “How’s your day going?”（調子はどうですか？）
– “How was your weekend?”（週末はいかがでしたか？）
– “I hope you’re doing well.”（お元気でいらっしゃることを願っています）
2. 業務の報告
– “I’d like to update you on…”（…について報告したいと思います）
– “The project is progressing well.”（プロジェクトは順調に進んでいます）
– “We’re slightly behind schedule.”（少し予定より遅れています）
3. 質問と確認
– “Could you explain that in more detail?”（もう少し詳しく説明していただけますか？）
– “Let me make sure I understand.”（理解できているか確認させてください）
– “Is there anything else I should know?”（他に知っておくべきことはありますか？）
困った時の対処法
英会話中に困った時に使えるフレーズを覚えておくと、安心して会話に参加できます。
聞き返したい時
– “Could you repeat that, please?”（もう一度言っていただけますか？）
– “I’m sorry, I didn’t catch that.”（すみません、聞き取れませんでした）
– “Could you speak a bit slower?”（もう少しゆっくり話していただけますか？）
考える時間が欲しい時
– “Let me think about that for a moment.”（ちょっと考えさせてください）
– “That’s a good question.”（良い質問ですね）
– “I need to check on that.”（それについて確認する必要があります）
自分の意見を述べる時
– “In my opinion…”（私の意見では…）
– “From my perspective…”（私の観点から…）
– “I believe that…”（私は…と思います）
会議での効果的な発言
会議では、積極的に発言することが重要です。以下のフレーズを使って、自信を持って参加しましょう。
意見を述べる時
– “I’d like to share my thoughts on this.”（この件について私の考えを述べたいと思います）
– “Here’s what I think…”（私の考えはこうです…）
– “May I suggest an alternative?”（代替案を提案してもよろしいでしょうか？）
賛成・反対を表明する時
– “I completely agree with that.”（それに完全に同意します）
– “I see your point, but…”（おっしゃることは分かりますが…）
– “I have a different perspective on this.”（この件について異なる見解があります）
まとめる時
– “To summarize…”（まとめると…）
– “So, the key points are…”（つまり、重要な点は…）
– “Let’s move on to the next topic.”（次の話題に移りましょう）
効果的な学習方法と継続のコツ
学習の課題と解決策
多くの社会人が英語学習で直面する課題があります。英語学習の悩みを複数回答で聞いたところ、最も多い回答が「英語力がなかなか伸びない・成果が見えない」（67％）で、努力をしているのにその成果を実感できないことが最大の悩みとなっており、「効果的な学習方法が分からない」（44％）、「時間がない」（41.4％）と続きました。
また、英語学習を継続できない理由について上位３位までの回答を得たところ、１位では「時間がない」、２位では「切羽詰まった状況にない」、３位では「効果的な学習法がわからない」の選択率がそれぞれ最多でした。
これらの課題を解決するための具体的な方法を見ていきましょう。
時間を効率的に使う学習法
1. スキマ時間の活用
– 通勤時間にポッドキャストを聞く
– 昼休みに英語ニュースを読む
– 待ち時間に単語アプリを使う
2. 習慣化のテクニック
– 毎日同じ時間に学習する
– 小さな目標から始める
– 学習記録をつける
3. 効果的な学習時間の配分
1,000円未満という人が6割以上という結果となりました。本などの教材やスマホアプリ、Youtubeなどお金をかけずに学習している人が多いようですという調査結果からも分かるように、お金をかけずに効果的に学習することも可能です。
成果を実感できる学習法
1. 具体的な目標設定
– 「3ヶ月後に英語でプレゼンテーションができるようになる」
– 「毎日1通は英語メールを書く」
– 「週に1回は英語で会議に参加する」
2. 進捗の可視化
– 学習時間の記録
– 覚えた単語数の記録
– 実際に使った表現の記録
3. 実践的な学習
英会話が流暢になった人たちの9割が、そもそも「英会話」を喋ることが当たりまえの環境で英語を身につけた、ということです。つまり、実践的な環境で学習することが最も効果的です。
継続のための工夫
1. 学習環境の整備
– 英語学習専用のスペースを作る
– 必要な教材をまとめて準備する
– スマートフォンに学習アプリをインストールする
2. モチベーション維持
– 学習の成果を定期的に確認する
– 同じ目標を持つ仲間を見つける
– 小さな成功を積み重ねる
3. 柔軟な学習計画
– 忙しい時期は学習時間を短縮する
– 学習方法を定期的に見直す
– 完璧を求めずに継続を重視する
実体験に基づく学習アドバイス
初心者が陥りやすい落とし穴
1. 完璧主義の罠
多くの初心者は、完璧な文法や発音にこだわりすぎてしまいます。しかし、ビジネス英語では「伝わること」が最も重要です。多少の間違いがあっても、相手に意図が伝われば十分です。
2. 一度に多くのことを学ぼうとする
「英語力がなかなか伸びない・成果が見えない」と回答した方の約7割が「効果的な学習方法が分からない」とも回答しており、情報があふれる現代においては、さまざまな学習方法を自ら選ぶことができるがゆえに情報の取捨選択が難しく、自分の学習方法は正しいのか、他の方法の方がよいのではないかと不安や迷いを感じるのかもしれません。
一度に多くのことを学ぼうとするのではなく、一つずつ確実に身につけていくことが大切です。
3. 学習の成果を急ぎすぎる
英語学習は継続が鍵です。短期間で劇的な変化を期待するのではなく、毎日少しずつでも続けることが重要です。
成功する学習者の共通点
1. 実践的な目標設定
成功する学習者は、具体的で実践的な目標を設定しています。「TOEICで800点を取る」よりも「英語でプレゼンテーションができるようになる」といった、実際の業務に直結する目標を設定しています。
2. 継続的な実践
この統計からわかることは、「英会話の実践が何よりも効果的」ということです。成功する学習者は、学んだことをすぐに実践に移しています。
3. 柔軟な学習アプローチ
一つの学習方法にこだわるのではなく、様々な方法を組み合わせて学習しています。
挫折を防ぐメンタルケア
1. 小さな成功を積み重ねる
英語での簡単なやり取りができた、メールを書くのが早くなった、など小さな成功を意識的に認識し、自分を褒めることが重要です。
2. 学習仲間を見つける
同じ目標を持つ仲間がいると、モチベーションを維持しやすくなります。社内の英語学習グループに参加したり、オンラインコミュニティに参加したりすることをお勧めします。
3. 完璧を求めない
間違いを恐れずに、積極的に英語を使うことが上達の近道です。ネイティブスピーカーでも間違いをします。大切なのは、コミュニケーションを取ろうとする姿勢です。
まとめ：今日から始める実践的ステップ
学習の準備
まず、以下の点を確認しましょう：
– 現在の英語レベルの把握
– 学習目標の明確化
– 学習時間の確保
– 必要な教材・ツールの準備
3ヶ月の学習計画
1ヶ月目：基礎固め
– 基本的な挨拶と自己紹介
– よく使われるビジネス表現の暗記
– 簡単な英語メールの作成
2ヶ月目：実践開始
– 同僚との簡単な英会話
– 定型的なビジネスメールの作成
– 英語での電話対応
3ヶ月目：応用と発展
– 会議での発言
– プレゼンテーションの基本
– 複雑な交渉への参加
継続のためのポイント
1. 毎日少しずつでも継続する
2. 実践的な場面で使ってみる
3. 進捗を定期的に確認する
4. 完璧を求めず、伝わることを重視する
5. 学習仲間を見つける
最初の一歩
今日から始められる具体的なアクションをご紹介します：
今日できること
– 自己紹介の英文を作成し、暗記する
– よく使うビジネス表現を5つ選んで覚える
– 英語学習アプリをダウンロードする
今週できること
– 英語で簡単なメールを1通書いてみる
– 英語のビジネスニュースを読む
– 英語での挨拶を実際に使ってみる
今月できること
– 英語での会議に参加してみる
– 英語でのプレゼンテーション資料を作成する
– オンライン英会話レッスンを受けてみる
英語学習は一朝一夕には身につきませんが、継続することで必ず成果が表れます。英語力を高めることで、グローバル社会において企業で活躍できたり、海外の案件を受注できたりと、ビジネスチャンスや活躍の場を広げられます。
あなたも今日から、職場で活きるビジネス英語スキルの習得を始めてみませんか？
最初は小さな一歩でも、継続することで大きな変化を実感できるはずです。英語でのコミュニケーションが取れるようになったら、きっとあなたのキャリアにも新しい可能性が開けるでしょう。
頑張るあなたを応援しています！ぜひ今日から実践してみてくださいね。
