こんにちは。シュンです。「TOEICを受けてみたいけど、どこから始めたらいいのかわからない」
「600点って難しそうだけど、本当に取れるの？」
「忙しい日常の中で、効率的に点数を上げる方法を知りたい」
もしかしたら、今のあなたもこんな気持ちでいるのではないでしょうか？
実は、私も最初はTOEICの問題を見て「こんなの無理」と思いました。でも、正しい勉強法を知って継続することで、確実に点数が上がっていくことを実感できたんです。
この記事では、英語初心者でも3ヶ月という短期間でTOEIC600点を突破できる、実践的で効果的な勉強法をお伝えします。私が実際に多くの学習者をサポートしてきた経験から、「本当に使える」方法だけを厳選しました。
TOEIC600点のレベルと価値を知ろう
600点って実際どのくらいのレベル？
受験者の平均スコアが2021年が611点、2022年が608点、2023年が612点でした。つまり、600点はおよそ受験者の平均スコアなんです。
でも、これはTOEIC受験者の平均であって、TOEIC受験者は、英語への意識が高く、実際に英語を使っている人も多く含まれます。そのため、日本人全体で考えると、TOEIC600点は「英語ができる人」という位置づけになります。
具体的には、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」と評価されています。通常会話であれば要点が分かり、応答できるレベルです。
600点を取る価値とメリット
TOEIC600点を取得することで、以下のようなメリットがあります：
就職・転職での強み
600点は就職・転職活動の際に履歴書に書けるレベルです。企業が社員に求めるTOEICスコアは535〜690点となっているので、多くの企業で評価されるラインに到達できます。
英語力の証明
英検で表すと2級〜準1級のレベルです。最低でも、高校卒業以上の英語力が必要になるため、基礎的な英語力がしっかり身についていることを証明できます。
さらなる成長の基盤
600点は「英語学習の出発点」とも言える重要なマイルストーンです。ここを突破することで、その後の学習がスムーズに進むようになります。
600点突破に必要な勉強時間と正答率
現実的な勉強時間を把握しよう
100点上げるために必要な勉強時間は、200〜300時間とされています。現時点でTOEIC400点程度の英語力がある場合は、600点を取得するには450時間程度の勉強が必要です。
毎日の勉強時間別に見ると：
– 1日2時間：約6〜7ヶ月
– 1日3時間：約4〜5ヶ月
– 1日4時間：約3ヶ月
1日2時間勉強できるとしたら、400時間勉強するには、200日かかります。6〜7ヶ月毎日勉強すれば、600点を達成できる可能性が高いと言えるでしょう。
目標正答率を明確にする
確実にTOEIC600点を取るためには、65％の正答率を目指しましょう。
具体的には：
– リスニング：100問中63〜65問正解
– リーディング：100問中63〜65問正解
リスニングの目標スコアは、495点満点中325点以上で、リーディングの目標スコアは、495点満点中275点以上を目指すことになります。
つまり、すべての問題を完璧に解く必要はありません。約7割の問題を確実に正解できれば、600点は十分達成可能なのです。
初心者が最初にやるべき4つのステップ
ステップ1：現在の実力を正確に把握する
まず、自分の英語のレベルを把握せず、自分に合ていない参考書や問題集を使って勉強をしても、「簡単すぎる」「難しすぎる」と感じて効率的な勉強をしにくくなります。
実力診断の方法：
1. TOEIC公式問題集を入手
2. 本番と同じ120分で模擬試験を受ける
3. 現在のスコアを把握する
この時点で400点未満の場合は、中学英語の復習から始めることをおすすめします。500点前後であれば、すぐにTOEIC対策に取り組めます。
ステップ2：目標設定と受験日を決める
試験日を確定させてしまうことで、試験に向けて半強制的に勉強する環境を作れることができます。
効果的な目標設定：
– 受験日：3ヶ月後のTOEIC試験
– 目標スコア：600点
– 中間目標：1ヶ月後に模擬試験で550点
2〜3カ月の勉強期間を設定し、試験日程を決めると良いでしょう。
ステップ3：学習スケジュールを立てる
忙しい社会人でも継続できるスケジュールを作成しましょう。
平日の勉強時間確保方法：
– 朝30分：単語学習
– 通勤時間：リスニング
– 昼休み20分：文法問題
– 夜1時間：総合問題
休日の活用：
– 2〜3時間のまとまった時間で模擬試験
– 弱点分野の集中学習
ステップ4：基礎力チェックと補強
自分の基礎力が十分かどうかよくわからないという場合は、まず短文穴埋め問題を解いてみましょう。目標の18問/30問を正解できない場合は、基礎力が足りていない可能性があります。
基礎力不足の場合は、英語の基礎力を固める必要があります。基本的な単語や文法知識だけでなく、リーディングやリスニングの地道な勉強が重要です。
効果的な勉強法：分野別完全攻略
単語学習：すべての基礎となる語彙力強化
単語力はTOEIC600点対策において最重要だといえます。
必要な語彙数：
TOEIC600点取得に必要な語彙力は、4,000〜4,500語程度です。
効果的な単語学習法：
1. TOEIC頻出単語から覚える
TOEIC頻出単語から覚えることが、最も効率的にスコアアップする方法です。
2. 毎日継続する
毎日単語の学習とリスニング・リーディングの勉強をするというルーティンを組みましょう。
3. 音声と一緒に覚える
単語の意味だけでなく、発音も一緒に覚えることでリスニング力向上にもつながります。
おすすめ単語帳：
– 「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」
– 「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」
文法学習：確実に得点を稼ぐ基盤作り
高校卒業までに学ぶ英文法や英文の読解力が必要になります。
重要な文法項目：
– 動詞の時制
– 受動態
– 関係代名詞
– 接続詞
– 前置詞
文法学習のポイント：
1. 理解→暗記→演習の順番で学習
2. 間違えた問題は必ず解説を読んで理解する
3. 同じ問題を何度も解いて定着させる
リスニング学習：点数を稼ぎやすい分野を攻略
リーディングより高得点を狙いやすいと言われているため、600点を目指す場合はリスニングでしっかりと得点を取っていくことが大事です。
パート別対策：
Part1（写真描写問題）：
音声の内容をある程度予想できると、英語音声が聞き取りやすくなるでしょう。問題が流れる前に、「この写真はどんな場面か」という写真の内容を把握することがポイントです。
Part2（応答問題）：
– 最初の疑問詞を確実に聞き取る
– 選択肢の先読みはしない
– 音の似た単語に注意する
Part3・4（会話・説明文問題）：
– 設問の先読みを必ず行う
– 話の流れを意識して聞く
– 図表問題にも慣れておく
リーディング学習：時間配分を意識した攻略法
「時間切れでリーディング問題を最後まで読み切れない」という点が挙げられます。
効果的な時間配分：
– Part5：15分（1問30秒）
– Part6：10分
– Part7：50分
600点を目指すのであれば60％の正答率を目指せばいいので、1問1分で解いて75問をより確実に得点できるようにしましょう。
パート別攻略法：
Part5（短文穴埋め問題）：
– 文法問題は瞬時に判断
– 語彙問題は前後の文脈を確認
– 迷った問題は飛ばして後で戻る
Part6（長文穴埋め問題）：
– 全文を読まず、空欄の前後に注目
– 文法問題は素早く処理
– 語彙問題は文脈を重視
Part7（長文読解問題）：
– 設問を先に読む
– 必要な情報だけを探す
– 全文を読まない効率的な読み方を身に着ける
実践的な学習計画：3ヶ月で600点突破
第1ヶ月：基礎固めの期間
Week 1-2：現状把握と基礎学習
– 模擬試験で現在の実力を測定
– 中学・高校英文法の復習
– 基礎単語1000語の習得
Week 3-4：TOEIC形式に慣れる
– 各パートの問題形式を理解
– 基本的な解答テクニックを習得
– 単語学習の継続（累計2000語）
第2ヶ月：実力向上の期間
Week 5-6：パート別集中対策
– リスニング：Part1・2を完璧に
– リーディング：Part5の文法問題を8割正解
– 単語学習の継続（累計3000語）
Week 7-8：応用力の向上
– Part3・4の先読みテクニック習得
– Part7の速読練習
– 時間配分の練習開始
第3ヶ月：実戦力強化の期間
Week 9-10：弱点克服
– 苦手パートの集中対策
– 時間配分の最適化
– 本番形式での模擬試験
Week 11-12：総仕上げ
– 毎週1回の模擬試験
– 間違えた問題の徹底復習
– 本番に向けたコンディション調整
毎日の学習ルーティン
平日（2時間）：
– 朝30分：単語学習
– 通勤時間：リスニング
– 夜1時間：文法・読解問題
休日（3時間）：
– 午前：模擬試験または苦手分野の集中学習
– 午後：復習と翌週の学習計画作成
おすすめ教材と学習ツール
必須教材
公式問題集：
使うのは基本的に「TOEICの公式問題集だけ」でも十分です。本番と同じナレーター（公式スピーカー）の声でリスニングを練習できるメリットがあります。
単語帳：
TOEIC L＆R TEST 出る単特急 銀のフレーズは最重要単語1000語を頻出フレーズに凝縮したTOEIC対策のための単語集です。
便利な学習アプリ
スタディサプリ TOEIC：
TOEICのカリスマ講師である関先生の講義が、月額3,278円（税込）で視聴可能で、初心者にも分かりやすい解説が特徴です。
Santa TOEIC：
3億以上の学習データに基づき、ユーザー個々に合わせたスコアアップへの最短ルートをAIが提示してくれます。
無料で使える学習サイト
TOEIC公式サイトでは、リスニングとリーディングのすべてのパート（Part1〜Part7）がカバーされています。
挫折しないための継続のコツ
学習習慣の定着方法
TOEICの受験を決めたら、今日から試験日まではできるだけ毎日TOEICの勉強を行うようにしましょう。
習慣化のポイント：
1. 毎日決まった時間に勉強する
2. 短時間でも継続を優先する
3. 学習記録をつけてモチベーションを維持する
モチベーション維持の方法
小さな目標設定：
– 毎日50単語覚える
– 週末に模擬試験で前回より10点アップ
– 1ヶ月で文法問題の正答率を80%にする
成果の可視化：
– 学習時間の記録
– 模擬試験スコアの推移
– 覚えた単語数のカウント
仲間作り：
同じ目標を持つ人が行っているリアルな学習方法や、効果的な学習方法を知ることができますので、学習アプリのコミュニティ機能を活用するのも効果的です。
よくある失敗パターンと対策
失敗パターン1：基礎を軽視する
600点に到達できない人は高校で学習するような基礎的な単語の意味が抜けていたり正確な意味を想起するのに時間がかかってしまったりする人が多いです。
対策：
– 中学・高校レベルの基礎単語を確実に覚える
– 基本的な英文法を理解する
– 焦らずに基礎から積み上げる
失敗パターン2：時間配分を無視する
多くの初心者が、Part7で時間切れになってしまいます。
対策：
– 各パートの時間配分を決める
– 難しい問題は飛ばして後で戻る
– 時間を測って問題を解く習慣をつける
失敗パターン3：復習を怠る
間違えた問題は徹底的に復習することも大切です。
対策：
– 間違えた問題は必ず解説を読む
– 同じ間違いを繰り返さないように記録する
– 定期的に復習する時間を作る
本番で力を発揮するための準備
試験前日の過ごし方
1. 新しい問題は解かない
– 復習中心の軽い学習
– 早めに就寝して体調を整える
2. 持ち物の確認
– 受験票
– 身分証明書
– 筆記用具（鉛筆、シャープペン、消しゴム）
– 腕時計
試験当日の戦略
時間配分の徹底：
– リスニング：45分（調整不可）
– リーディング：75分
– Part5：15分
– Part6：10分
– Part7：50分
解答のコツ：
– 分からない問題は飛ばして後で戻る
– マークミスに注意する
– 最後の5分は見直し時間に使う
まとめ：600点突破への道のり
TOEIC600点は、正しい勉強法と継続的な努力があれば、英語初心者でも必ず達成できる目標です。
成功のための3つのポイント：
1. 基礎を大切にする：単語・文法の土台をしっかり固める
2. 継続的な学習：毎日コツコツと積み重ねる
3. 戦略的な対策：各パートの特徴を理解し、効率的に学習する
1日の勉強時間を3〜4時間として計算すると、3〜5か月ほどの期間がかかりますが、適切な学習計画に従って取り組めば、3ヶ月での600点突破も十分可能です。
今日から始められること：
– TOEIC公式問題集を購入する
– 受験日を決めて申し込みをする
– 毎日の学習スケジュールを作成する
– 基礎単語の学習を開始する
英語学習は一朝一夕では身につきませんが、毎日少しずつでも続けることで、必ず成果が現れます。600点という目標は、あなたの英語人生における重要な第一歩です。
諦めずに継続すれば、必ず目標を達成できます。今日から、あなたの600点への挑戦を始めてみませんか？
頑張るあなたを応援しています！
