こんにちは。シュンです。
「英単語がどうしても覚えられない…」「何度も勉強しているのに、いつもテストの時に思い出せない…」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、私も英語学習を始めた頃は、まったく同じ悩みを抱えていました。単語帳を開いても、5分もすると眠くなってしまって。「自分には記憶力がないんだ」と諦めかけたこともありました。
でも、安心してください。英単語が覚えられないのは、あなたの記憶力が悪いからではありません。ただ、脳の仕組みに合わない覚え方をしているだけなんです。
今回は、脳が「生きるのに大切だ」と判断する情報とは、すなわち、「何度も思い出す情報」ですという脳科学の知見をもとに、初心者でも無理なく続けられる英単語暗記法をお伝えします。
この方法を実践すれば、3ヶ月で2000語の習得も夢ではありません。では、一緒に見ていきましょう。
なぜ英単語が覚えられないのか?脳の仕組みを理解しよう
まず最初に、多くの人が英単語を覚えられない理由を理解しておきましょう。
脳は「忘れる」ことが得意
そもそも、「脳は忘れる方が得意」ということです。脳には毎日たくさんの情報が入ってくるため、不要な情報は忘れる仕組みになっています。つまり、忘れるのは自然なことで、自分を責める必要はまったくないのです。
従来の暗記法が効率的でない理由
多くの人がやっている「単語帳をただ眺める」「ひたすら書いて覚える」という方法は、実は効率的ではありません。「英単語暗記に影響するのは、学習の回数ではなく、テストの回数である」ということがわかっています。
つまり、単語と意味をただ眺めているだけでは、脳は「この情報は重要ではない」と判断してしまうのです。
記憶が定着する条件
脳が「生きるのに大切だ」と判断する情報とは、すなわち、「何度も思い出す情報」です。これが英単語暗記における最も重要なポイントです。
【7ステップ】脳科学に基づく最強の英単語暗記法
それでは、具体的な暗記法をステップごとに見ていきましょう。
ステップ1:右脳を活用したイメージ記憶法
もし、あなたが最短で英単語を暗記したいとおもうのであれば、右脳を使った暗記法に切り替えることをお勧めします。
具体的な方法:
1. 視覚的イメージを作る
– 例:「apple」なら、真っ赤なりんごが木から落ちる場面をイメージ
– 色、形、動きを具体的に想像する
2. 五感を使って記憶する
– りんごの甘い香り、シャリシャリとした食感も一緒に思い出す
– 音や触感も記憶と結びつける
3. 感情と結びつける
– 楽しい、驚き、面白いなどの感情を単語と一緒に覚える
ステップ2:接頭辞・接尾辞を活用した分解記憶法
接頭辞・接尾辞に分解(チャンク化)して記憶術で覚えるやり方は、事例を通してみると、わかりやすくなります。
頻出接頭辞の覚え方:
– un-:「ない」「逆」→ unhappy(不幸な)
– re-:「再び」→ return(戻る)
– pre-:「前に」→ preview(予習)
– dis-:「反対」→ disagree(反対する)
接尾辞の活用例:
– -tion:名詞を作る → education(教育)
– -ly:副詞を作る → quickly(素早く)
– -ful:「〜でいっぱい」→ beautiful(美しい)
ステップ3:高速回転記憶法で反復学習
高速回転暗記法という名前からもわかるように、英単語暗記において大切なことは何回その英単語をインプットしたかということです。
効果的な手順:
1. 30秒ルール
– 1単語につき30秒以内で覚える
– 長時間じっくり見るより、短時間で何度も繰り返す
2. 文章作成法
– ①単語の意味を確認する(英単語も日本語訳も発音しながら確認)②その英単語で文章をつくる③読み上げる
– 例:「beautiful」→「This flower is beautiful.」
3. 音読の重要性
– 必ず声に出して読む
– 聞覚、視覚、運動感覚を同時に使う
ステップ4:場所法(メモリーパレス)で長期記憶化
「場所法」という記憶術をご存じでしょうか。覚えたいことを「場所」と結びつけて暗記する、古代ギリシャの時代から存在する暗記法です。
場所法の実践方法:
1. 身近な場所を選ぶ
– 自分の部屋、通勤路、職場など
– 詳細に思い出せる場所を使用
2. 単語を場所に配置
– 玄関で「entrance」(入口)
– キッチンで「kitchen」(台所)
– ベッドで「sleep」(眠る)
3. ストーリーを作る
– 場所を順番に巡りながら、単語を思い出す
– 物語のように流れを作る
ステップ5:テスト効果を最大化する思い出し練習
テストとは「和訳を隠し、英単語の意味を答える勉強」のことです。学習の回数は英単語暗記への寄与が小さく、テストの回数によって決まっています。
効果的なテスト方法:
1. 赤シートの活用
– 意味を隠して英単語から意味を思い出す
– 英単語を隠して意味から英単語を思い出す
2. 思い出せない時の対処法
– すぐに答えを見る(30秒以上考えない)
– 印をつけて後で重点的に復習
3. アウトプット練習
– 米パデュー大学のカーピック博士は2008年に発売された科学雑誌『サイエンス』で「入力を繰り返すよりも、出力を繰り返すほうが、脳回路への情報の定着がよい」と自身の研究結果から報告しています
ステップ6:間隔反復学習でスケジュール管理
間隔をあけた繰り返しは、一定または可変の時間間隔で特定のプログラム可能なアルゴリズムに従った教材の繰り返しに基づく効果的な暗記テクニックです。
復習スケジュール:
– 1日後:最初の復習
– 3日後:2回目の復習
– 1週間後:3回目の復習
– 2週間後:4回目の復習
– 1ヶ月後:最終確認
忘却曲線の活用:
エビングハウスの忘却曲線を右上にシフトさせる方法か数多く研究されています。例えば、間隔を開けて複数回学習する分散学習や常に教材にアクセスできる環境を作ることなどです。
ステップ7:語呂合わせと連想記憶術の組み合わせ
実は、英単語を語呂合わせを使った記憶術で覚えるやり方は、もっとも「有名なやり方」になります。
効果的な語呂合わせの作り方:
1. 音の類似性を利用
– 「ambitious」(野心的な)→「あん美味しいす」→野心的に美味しいものを食べる
2. ストーリー性を重視
– 単純な語呂合わせではなく、物語として覚える
– 感情移入できる内容にする
3. イラストとの組み合わせ
– 視覚的なイメージと語呂合わせを結合
– より強い印象を作る
実際の学習計画:3ヶ月で2000語を目指そう
第1ヶ月:基礎固め(600語)
週1〜2週目:基本単語500語
– 1日25語×20日
– 中学レベルの基本単語を重点的に
– 場所法とイメージ記憶法を組み合わせ
週3〜4週目:復習強化(100語追加)
– 前週の復習+新規学習
– テスト効果を重視した学習
第2ヶ月:応用展開(700語)
語彙レベルの向上
– 高校レベル〜大学入試レベル
– 接頭辞・接尾辞を活用した効率化
– 1日25語×28日
文脈での学習
– 単語帳だけでなく、短い文章で学習
– 実際の使用場面をイメージ
第3ヶ月:実戦対応(700語)
TOEIC・英検レベル
– より実用的な語彙を中心に
– ビジネス英語、日常会話の頻出単語
– 間隔反復学習で定着を確認
スキマ時間を最大活用する方法
通勤・通学時間の活用
牧山さんは、通学や通勤などの移動時間、ちょっとした休憩時間などを徹底的に英単語学習にあてました。スマホの単語アプリや持ち運びしやすい小型の単語帳を活用することで、いつでもどこでも単語学習を行いました。
具体的な活用法:
1. 電車内:単語アプリで復習
2. 歩行中:音声学習で発音練習
3. 待ち時間:フラッシュカードで高速復習
デジタルツールの活用
おすすめアプリ・ツール:
– Anki:間隔反復学習システム
– Quizlet:フラッシュカード作成
– 英単語アプリ mikan:ゲーム感覚で学習
よくある失敗パターンと対策
失敗パターン1:完璧主義
問題点:
– 1つの単語に時間をかけすぎる
– 覚えられない単語で立ち止まる
対策:
– 「質」は気にしないという考え方を採用
– 70%覚えたら次に進む
失敗パターン2:継続できない
問題点:
– 高すぎる目標設定
– 学習習慣が身につかない
対策:
– 1日15分から始める
– 成功体験を積み重ねる
失敗パターン3:復習不足
問題点:
– 新しい単語ばかり覚えようとする
– 忘却曲線を無視した学習
対策:
– 新規学習:復習 = 3:7の割合
– 定期的な総復習の実施
記憶定着を促進する生活習慣
睡眠の重要性
記憶の定着には十分な睡眠が不可欠です。学習後6〜8時間の睡眠を確保しましょう。
適度な運動
軽い運動は脳の血流を良くし、記憶力向上に効果的です。学習前の10分程度の散歩がおすすめです。
ストレス管理
過度なストレスは記憶力を低下させます。リラックスできる時間を作り、楽しみながら学習することが大切です。
モチベーション維持のコツ
小さな目標設定
具体的な目標例:
– 今週は100語完璧に覚える
– 今月末までに500語テストで90%正解
– 3ヶ月後にTOEIC模試で語彙問題8割正解
進捗の見える化
学習記録をつけて、自分の成長を実感できるようにしましょう。グラフや表を使って視覚的に確認するのが効果的です。
仲間との学習
一人で続けるのが難しい場合は、学習仲間を見つけたり、オンラインコミュニティに参加したりして、お互いに励まし合いましょう。
まとめ:今日から始められることは?
英単語の暗記は、正しい方法さえ知っていれば、誰でも必ず上達できます。重要なのは、「何度も思い出す⇒生きるのに大事な情報だと脳が思う⇒覚える」そんな脳の仕組みをうまく使えば、英単語の暗記は実は難しくないんですよ。記憶力は、才能ではないのですということを理解することです。
今日から始められること:
1. 15分だけ時間を作る
– まずは1日15分から始めてみましょう
– 完璧を目指さず、継続を重視
2. 身近な場所で場所法を試す
– 自分の部屋で10単語を配置してみる
– 物語を作りながら覚える
3. テスト形式で復習
– 覚えた単語を意味を隠してテスト
– 思い出せなくてもすぐに答えを確認
4. 記録をつける
– 学習した単語数と正解率を記録
– 少しずつでも成長を実感
英語学習は長期戦です。焦らず、でも確実に、一歩ずつ前進していきましょう。あなたの努力は必ず結果として現れます。
今日覚えた単語が、明日のあなたの英語力を支えてくれるはず。さあ、一緒に頑張りましょう!
何か質問があれば、いつでもコメントで教えてくださいね。あなたの英語学習を心から応援しています。